プラトンが支持したペロポネソス同盟は、政権をとり、三十人政権を発足させました。が、この政権は、恐怖政治を実行しました。プラトンはこの政権に失望しました。そして、この三十人政権は、1年しか持ちませんでした。
三十人政権が崩壊した後、再び民主的な政権に戻りました。この時、プラトンの師ソクラテスが、三十人政権と関係があると難癖がつけられ、とらえられ、裁判ののち、死刑になってしまいました。
政治に失望したプラトンは、イタリアのシケリアに旅に出ました。そこで、ピタゴラス教団から、大きな影響を受けました。
このようにして書かれた本の1つが「メノン」です。「メノン」には、メノン、ソクラテス、メノンの召使、アニュトスの4人の登場人物が対話します。
今回は、メノンに書かれているプラトンの哲学をお伝えします。