夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
前回の・・・
その後のお話です。
【虹の橋】私が愛した猫との思い出 後編
10月23日
普段は、学校から帰るとすぐ遊びにいく子どもたちも、ここ数日はどこへも出かけず、ちびのそばにいました。
食べなくなってから、5日が経ちました。
その日、ちびは朝から瞳孔が開いて、真っ黒い瞳のせいで、とてもかわいい顔をしていました。
ちびは、私が仕事から帰ってくるまで、待っていてくれました。
夕食のあと、突然、ちびが鳴きました。
ここ一週間、一言も鳴かなかったちびの鳴き声に、子どもたちは喜びました。
私はちびを胸に抱き、ソファーにしずみました。
皮肉なことに、ちびをこうやって抱けたのは、ちびの容態が悪くなってからでした。
本当は、もっと抱きしめて、いっぱいなでてあげたかったんだよ。
べったりくっついて、甘やかしてあげたかったんだよ。
今までできなかった分も、ちびを抱きしめ、ちびの体に顔を埋め、なでてあげました。
泣いているせいか、猫アレルギーのせいか、私の鼻はグズグズでした。
ちびがもう一度、鳴きました。
黒い瞳で、私をじっと見つめていました。
家族全員の中で
ちびの口が、パクパクしはじめました。
今、ちびが死んでいくからね。ちゃんと見ていてあげてね
私は子どもたちに言いました。
その時、玄関から音がして、主人が飛び込んできました。
途中、ちびの鳴き声が聞こえた!きっと死ぬんだと思って、急いで帰ってきた!
聞こえた??
主人の到着を知っていたかのように、ちびは大きく口を開いて、息を3回吸い込みました。
静かに目を閉じました。
家族4人に見守られ、最期を迎えました。
ちびががんばって、家族全員そろうまで、待っていてくれたのでした。
少しも苦しむことなく、ちびは旅立ちました。
がりがりに痩せてはいたけれど、綺麗な姿のままでした。
ちびの頭とお腹の下に保冷材をしき、私はその晩、ちびと寝ました。
こうやって一緒に寝るのも、最後だね
お疲れさま
ちびは安らかな顔をしていました。
あと一ヵ月もすれば、ちびが布団に入ってくる、私の大好きな季節がきたのにね
さよならちび
ペットのお葬式と火葬をしてくれるお寺に行き、手厚く葬りました。これは私の自己満足にすぎませんが、人の場合と何が違うでしょうか?それで別れを受け入れ、けじめをつけられるのなら、その時の私には必要なことだったと思うのです。
明け方、息子の泣き声で目が覚めました。息子はちびの入った骨壺を抱きしめ、「会いたいよ」と泣いているのでした。「虹の橋」のお話をしてあげました。
虹の橋
天国の手前に「虹の橋」があります。
愛する人と別れた動物たちは、死ぬと「虹の橋」へいくのです。
「虹の橋」には草原があり、走り回って遊びます。
食べ物も水もたくさんあって、温かな光がふりそそぎ、みんな幸せです。
病気だった子も、傷ついて体が不自由だった子も、年老いた子も、みんな元気を取り戻し、若くて一番健康だった頃の姿になるのです。
まるで過ぎた日の夢のように・・・
みんな幸せなのに、ひとつだけ不満がありました。
それは、残してきてしまった特別な誰かさんがここにいないこと。
仲良く走り回って遊んでいたある日、その中の一匹が突然立ち止まり、遠くを見つめます。
その瞳はキラキラと輝き、体は喜びで震えました。
その子はみんなから離れ、走り出します。
速く、風のように速く、あなたを見つけたからです。
あなたとあなたの友は、固く抱きあいました。
もう2度と離れないように。
幸福のキスが顔中にふりそそぎ、あなたは優しく友をなでます。
あなたは友の顔を覗き込みました。
あなたの人生から長い間失われていた、しかし心から一日も消えることのなかった瞳を。
それからあなたたちは、一緒に虹の橋を渡るのでした・・・
これは原作者不詳の「虹の橋」という散文詩です。世界中で、ペットを亡くした多くの人の間で語られ、その心を癒してきました。
ちびもいつか私が行くまで待っていてくれるよ。そして、あなたが年老いて死んだ時、ママとちびが迎えてあげるから、もう一度会えるからね。
私はそう言って、息子をなぐさめたのでした。
その後
私は意外にも大満足でした。死に目に会えたこと、自分ができる精一杯のことをしてきたこと。一週間ほど、折に触れては泣きましたが、日常生活に支障が出るほどのペットロスには陥りませんでした。
それからしばらく、我が家には不思議なことが度々起きました。台に置いてある陶製の花瓶が落ち(しかも割れず)、洗面台の棚にあるヘアワックスが、扉も閉まっているのに落ちてきて、ペン立てに挿してある封筒が、目の前でペン立てから飛び出して・・・そのうえ右に傾いていたペンが、ゆっくり左に動いたのでした。娘は何度も、キャットタワーからちびが床に飛び降りる音を聞き、ちびが階段をおりてくる独特の足音を聞き、息子の部屋は風もないのに目の前でドアが勝手に開き、布団に入ると小さく一カ所だけ、ぬくもりがあったのでした。
私はちびがまだこの家にいるようで嬉しかったのですが、度重なる不思議な現象に、子どもたちはさすがに怖くなっていったようです。そんな出来事も、ちびの死後一ヵ月を過ぎると、次第に収まっていきました。
そしてこの記事を書こうと思った矢先、昼寝の夢にちびが出てきました。私の肩に前脚を乗せ、何度も私の顔に自分の顔をこすりつけてくるのです。
あー、これこれ!
懐かしい。でもこれやられると、顔に蕁麻疹できるんだよなぁと思いつつ、私からもちびの顔に思いっきり顔をこすりつけてやりました。目が覚めると、くしゃみが止まらず、頬がカユイ!鏡を見ると、そこにはしっかりと蕁麻疹ができていたのでした。
ちびの死は、子どもたちに大切な何かを教えてくれたはずです。息子と娘がどう受け取ったかはわかりませんが、学校の勉強では教えられないことです。ひとつだけ言えるのは、この子たちが将来、動物を虐待するような人間にだけはならないということです。
ペットロスにならないためにも、残された自分に悔いが残らないよう、愛する猫との時間を大切にしてください。
Rainbow Bridge
Just this side of Heaven is a place called Rainbow Bridge.
When an animal dies that has been especially close to someone here,
that pet goes to Rainbow Bridge.
There are meadows and hills for all of our special friends
so they can run and play together.
There is plenty of food, water and sunshine and
our friends are warm and comfortable.
All the animals who had been ill and old are restored to health and vigor;
those who were hurt or maimed are made whole and strong again,
just as we remember them in our dreams of days and times gone by.
The animals are happy and content, except for one small thing:
they each miss someone very special, someone who was left behind.
They all run and play together,
but the day comes when one suddenly stops and looks into the distance.
His bright eyes are intent; his eager body begins to quiver.
Suddenly, he breaks from the group,
flying over the green grass, faster and faster.
You have been spotted, and when you and your special friend finally meet,
you cling together in joyous reunion, never to be parted again.
The happy kisses rain upon your face;
your hands again caress the beloved head,
and you look once more into those trusting eyes,
so long gone from your life, but never absent from your heart.
Then you cross the Rainbow Bridge together…
Author Unknown
著者プロフィール
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スピリチュアルな経験をするわりには、なんとなく鈍感に生きている二児の母です。
子どもを産んで生き方が変わりました!
不思議2016.09.23【虹の橋】私が愛した猫との思い出 後編
不思議2016.09.22【出会い】私が愛した猫との思い出 前編
コラム2016.08.28【命と愛】猫と一緒に幸せになるために知っておきたいこと
夢を叶える2016.07.14【考察編】前世はあるのか無いのか?