毎年発表される「ユーキャン新語流行語大賞」では、その年に流行った言葉や、その年を象徴する言葉が選ばれますが、多くは瞬く間に消えていき、いつしか「そんなの流行ってたね~」と懐かしく振り返るものになっていきます。しかし、中には消えることなく10年以上残るケースもあります。そんな「10年残った流行語」を分析すると、世の中がもっと見えてきます。
【ホイジンガとタモリの教え】遊びは仕事より真剣だ!
「遊び半分」「遊びじゃないんだぞ」というように、仕事の場において「遊び」は対極のもの、よくないものとして扱われます。
しかし、ホイジンガの「ホモ・ルーデンス」という言葉があるように、「遊び」には、実は馬鹿にできない側面があるのです。
今回は「遊び」について、まじめに掘り下げていきます。
【行って帰る物語】大ヒット映画「君の名は。」の新海誠監督に学ぶ、人生の楽しみ方
2016年、夏に公開されたアニメーション映画“君の名は。”
「俺達は夢の中で入れ替わってる?!」
都会に憧れを抱く地方の女子高校生三ツ葉と、東京の男子高校生瀧が、ある日突然入れ替わり、戸惑いながらもお互いを意識しはじめる物語。
“夢で出会った少年と少女が、やがて現実でも出会う”という、Boy meets Girlな王道展開に、“夢のお告げを受けた少女が、人々を災害から救う”という昔話や民話、神話で繰り返されてきた日本特有のログラインが上手く重ねあっていて、作り込まれたストーリーに感動した人は多いのではないでしょうか?それに加え、新海誠作品には欠かせない繊細な背景、細部までこだわった新宿の町並み、田舎の星空や夕焼けは圧巻でした。
【Hygge】北欧の幸福概念ヒュッゲ
ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、デンマークの北欧諸国は、福祉大国とよばれています。税金が高く、そのほとんどを福祉に使用しているのが特徴です。このような福祉大国で暮らしていたら、当たり前ですが、幸福の価値観が日本とは異なります。
税金は高いけれど社会保障のレベルも高い北欧では、近年Hygge(ヒュッゲ)と呼ばれる幸福概念が定着しています。
北欧だからこそ芽吹いた幸福概念ヒュッゲについて、北欧の人々の思想や考え方もふくめてお伝えします。
【無限の世界】夢を叶える「詩」との出会い
高校時代、わたしは文芸部だった。主には詩、ときどき散文を書いていた。
散文といってピンとこない人のために、散文とは、小説、エッセイなど、ある程度長い文章の総称である。
でも、ほとんどが詩だった。それはわたしが飽きっぽくて、あまり長い文章を書くのが得意でなかったため、というのは表向きの理由だ。もちろんそれは理由の一つではあったけれど、本当のところは、散文を書く人より、詩を書く人の方が圧倒的に少なかったからだ。
【仏陀】夢を叶える「惑わない心」を鍛える方法
あなたのココロは、気まぐれではないですか?
「心」は自制心を失うと、とんでもない方向へ突っ走ったり、安楽ばかりを求めたり、捻れて歪んでみたり・・・ 自分で自分の心をコントロールすることも、しばしば困難になります。 「心」とは、人の理性・感情・意思などの精神の働きのもとになるもの、もしくは精神の働きそのものです。その人の人格を決定づける基礎ともいえます。夢を叶えて満足な人生、幸福な人生を送りたいと思うなら、それを成し遂げる行動を動機づけるのは「心」です。「惑わない心」「挫けない心」が必要です。
「体」は栄養を吸収しながら、運動で鍛えることができます。そして「心」も、栄養を与えながら修練することで鍛えられるのです。「心の栄養」とは、この現世で生きる上での原理・原則についての正しい理解であり、智慧や悟りです。あなたが「もっと大きな夢を叶えたい」「もっと幸福になりたい」と願うなら、まずは「何事にも惑わない」「何事にも挫けない」強い心に鍛えあげる必要があります。今の心を空っぽにして、本当に必要な「心の栄養素」を正しく理解することが重要です。
「心のあり方」や「生きる上での原理・原則」を正しく理解するためには、どんな哲学や心理学や科学理論よりも、「仏陀の教え」が最も分かりやすく説得力があります。今回は仏陀の教えから、「夢を叶えられる強い心」を鍛える方法をお伝えします。
【奇跡の女~アンの物語①】言葉の支配
三四郎は、夜中に大声を張りあげ帰宅した。マンションなのに、玄関のドアを何度も何度も蹴りあげて、大声で叫んでいる。
「開けろこらぁあーっっ!!」
私は飛び起きて急いで玄関を開けた、瞬間足が飛んできて、私も飛んだ。泥酔しているのか呂律が回らず、目もコワイ。
「はよ、開けろゆうてるやろ・・・」
やめて、の声が届くはずもなく、ひたすらワケもわからず蹴られつづけるのを泣きながら耐え、早く寝てくれることだけを願っていた。気がすむと、三四郎は寝る。何回蹴られても、慣れない。怖い。しばらく体が震えて、そのあとなぜかいつも体温が下がり、お腹が痛くなり、下痢をする。
【陰陽五行】火焔丸
出遭ったときのことは、よく憶えている。
先生の書斎の畳の上に並んだ十幾口の中に、そいつはいた。
手に取ったのは、何番目だったろう。柄を握り、鞘に手を添えると、掌に確かな重量が伝わった。
(―――振れるか?)
鯉口の朽ちかけた鞘を払い、古びた油を奉書でぬぐう。
光にかざしてみた。肌立った杢目交じりの板目が眼にまぶしい。
(―――何だ、コイツ)
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