「幸せホルモン」や「癒しホルモン」といえば、まずは「セロトニン」が出てきます。
しかし、今、世界中の科学者や医学界や薬業界で注目されて、研究や商品開発が盛んに行なわれているのが「オキシトシン」というホルモンなのです。
2015年4月、アメリカの科学雑誌「サイエンス誌」に掲載された「飼い主とイヌが触れ合うことで互いにオキシトシンが分泌される」という筑波大学の研究チームの論文が、世界中で注目を浴びたのです。その翌年には、NHKの人気番組「ガッテン」で特集が組まれ「オキシトシン」の名前が一般社会にも流布するようになりました。ガッテンでは『痛み&認知症に効く!「癒しホルモン」の驚きパワー』のタイトルで、認知症や自閉症などの改善にも効果があることを特集しました。
IT機器による間接的な人間関係、画面とのタッチばかりが多くなった、この乾いたストレス社会において、「オキシトシン」が人の触れ合いを促進し、心の障害からの救世主になれるのでしょうか?
オキシトシンのリラックス効果に迫ります。