夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
あなたはひょっとして、「うつ」もしくは「新型うつ」にかかっていませんか?
私もこのかた、長いこと患者をしています。もう15年以上になります。ちまたではよく「うつ」をどうやって治したか、ということが記事に挙げられますが、患者である私の立場では
ころころコアラさん
と思ったりもしています。確かに「うつ」だと、
- 働きにくい。まともなところでは働けないのではないか?と思い込んでしまう。
- 周りが偏見の目で見る。まるで、社会不適合者みたいに扱われる。
- 悪いことは自分のせいだと思い込んでしまうので、自分がイヤになる。
等々、よくないイメージがつきまとってしまいますが。でも、考えてみてください。今の世界が「まとも」だと思いますか?
- 何かしようとしても、そんなことはしてはならないとか、何かしたくてもお前にはできないとか、何かにつけ頭ごなしに人の可能性を否定する世界。
- 声の大きい人の枠からはみ出す者を抹消し、既定の枠に何もかも収めようとする世界。
そんな世界が、果たしてまともと呼べるでしょうか?
本「うつ」シリーズでは、うつとのつき合いが15年の筆者が、
- 「うつ」と「新型うつ」は同じものなのか?(今回)
- 「うつ患者」に必要なもの(次回以降)
- 「うつ」との付き合い方(次回以降)
について、つぶやきという形ですすめていきます。
「うつ」と付き合い15年~ある患者のつぶやき~第一章「うつ」も「新型うつ」も同じ「うつ」
その一:これまでの「うつ」は、単に多数決での決めつけに過ぎないのに。
今まで「うつ」と言われていたものは、
- 気分が重く、何もしたくなくなる
- 生きるのさえ辛くなる
- 手足の震え、めまい、吐き気等が突然襲ってくる(パニック障害)
- 訳もなく泣きたくなる、怒りが湧いてくる
- 睡眠がうまくとれない
などの症状が、何週間か何か月かといったレベルで続く、というのが一般的でした。でも、これらの症状は、あくまで「うつ」であることを公表した人たちの話によるもので、世間ではこれが「うつ」なんだと、いつの間にか刷り込みされ、広められたに過ぎません。原因も、一部のガミガミ怒鳴りつけるだけの無能な人に、真面目に対応しようとしてストレスが溜まってしまい、心身ともにオーバーヒートしてしまったことによるものだったため、結果として脳が休みを強制的にとるように働いただけのことなのです。
こういった「うつ」に対し、周囲は弱者救済に見せかけて、
- 「うつ」の人は何もできないから、そっとしておいてあげよう。
- 「うつ」だから、周りの志気を低下させてしまう。だから休んでもらおう = 働いてもらっては困る。
- 「うつ」は必ず治る病気(※実際には普通の病気と同じく、こじらせると長引く)。
という、理解という名の無理解をしています。患者の立場で言わせてもらえば、余計なお世話です。そんなのは実際には、自分がまともであるという思い込みからくる愉悦と陶酔に過ぎないのです。結果、「うつ」のイメージから外れたものを「新型うつ」として、勝手に区別するようになっているのが現状です。まさしく、声の大きい者の型に、周囲がすべてをあてはめようとする典型です。
その二:「新型うつ」って、「うつ」の人でもよくあることなのに。
あなたはイヤな仕事をしている最中に、ふと、つぎのようなことを考えたことはありませんか?
- 会社ではなく、どこか別ところに行きたい
- 仕事よりも、もっと他のことがしたい
- もうこんな生活は嫌だ!
思い当たるひよこ
「新型うつ」とは、こういった誰にでもある逃避本能が、いつの間にか条件反射で、イヤなことへの防衛 = 体調不良・うつ症状となって現れるようになったものです。単に、症状が現れる程度が、今までの「うつ」患者よりも目立つ程度のもので、実際、私のような昔ながらの「うつ」患者でも、時々こういう症状は出ることもあります。
「新型うつ」の場合、ある種の人間からは「怠け・ウソつき・不真面目」というレッテルを貼られてしまい、集団の中では差別を受けることがよくあります。周りの無理解は、相当なものです。
しかし、「新型うつ」と診断されたからと言って、受診や治療を恐れてはいけません。というのも、「新型うつ」の場合、体調が本当にすぐれない場合でも、自分にとってイヤなことから解放されると症状が隠れてしまい、重大な病気のサインを見逃す可能性があるからです。
ドクターひよこ男爵
その三:周囲は実際には協力してくれない。
世間では、芸能人の「うつ」告白や雑誌の「うつ」特集記事によって、「新型うつ」を含めた「うつ」全般に対する形だけの理解は浸透してきているように見えます。
ひよこ大将
できないのです。他人ですから。
こう言ってしまうと、「うつ」の人には厳しいでしょう。正直、私もこの現実を受け入れるのに、かなり時間がかかりました。私には母がおりますが、加齢と共に、人を支配したがる性格がひどくなってきていて、余計に無理解の度合いが増してきているほどです。
この「うつ」への無理解の傾向は、かつては社会でそれなりの立場にいた人で、次のような考え方で定年まで勤めた人に多いものです。
- 自分こそが正しい、自分の考え・行動こそ正義
- 自分に逆らうものは誰もいない
- 自分さえよければいい
実際には、周囲はこう思っていただけに過ぎないのに。
- お前に逆らうと、自分の給料がもらえなくなる
- とりあえずお前に従った方が、この社会ではうまくやっていける
- お前に何かあった時はつぶしてやるが、それまではせいぜい利用させてもらう
あなたの周りも、実際にはこのような人間ばかりではありませんか?
- 「うつ」の人間を自分が養っているんだ。だから自分は周りよりも偉いんだ。
- 「うつ」の人間は弱い人間。そんな人間はいなくなった方がいい。
- 助成金が出ている間は雇うが、なくなったら理由をつけて辞めてもらう。
親も含め、このような考えの人間ばかりでは、「うつ」はひどくなる一方です。
終わりに:自分をあえて社会から切り離してみるのが一番かも。
もはや昔のように、親ですら生活の保障はしてくれません。余裕がないのです。まして他人は、「うつ」になったあなたのことを見て、こう思っています。
- 邪魔者が消えて安心。
- 自分が「うつ」にならなくてよかった。
- さっさといなくなってしまえ。そうすれば自分は、一生美味しい思いができる。
でも、だからと言って、あなたが悲しむことや、まして死を選ぶことはまったく必要ありません。なぜなら、生きる方法があるのですから。それには、最初にあえて、自分自身を社会から完全に切り離すことです。もちろん、その前に準備が必要ですが。このような狂った社会では、あなたのよう本当に「まとも」な人間は邪魔者なのです。
あなたには、
- 必要としないのなら、こちらから切り捨てるという思いを持つ
- そして実際に行動にでる
ことが必要です。自立する勇気を持つのです。
どのみち人間にとって、狂ったシステム、無能な上司、搾取しか知らない社会は、あっという間に崩壊してしまうはずです。それが現代なのです。そんなシステムに自分を縛りつけて自分を壊してしまうことほど、愚かな行為はありません。
次回も、「うつ」になった時、何が必要なのかを患者の立場で論じます。私がなぜ15年もの間、「うつ」に悩まされ続けているのか、その原因についても。
何も出来ない日や時には、後になって楽しめないようなものを作ろうとするより、ぶらぶらして過ごしたり、寝て過ごす方がいい。
ゲーテ
まとめ
「うつ」と付き合い15年~ある患者のつぶやき~第一章「うつ」も「新型うつ」も同じ「うつ」
本当は、あなたの方が「まとも」なのかもしれない。
著者プロフィール
- 元半導体関係の技術屋。ゲーム好きが高じて、気がつけばアキバ通い通算10年。ゲーム自体の腕はどちらかといえば下手な方。ユーザーの立場から解析するのが好きである。最近は謎解きにも興味あり。年寄りな方。
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