夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
あなたの「幸せ」は何ですか?
社会全体が貧しかった一昔前は、クリスマスやお正月だけが贅沢な「幸せ」を感じられる時でしたが、現在ではそこまでの季節的な特別感はなく、年末年始はただ出費がかさむ行事に、苦しめられるだけの人も多いのではないでしょうか?
確かに、お金で満足できる「幸せ」もありますが、お金がなくても穏やかな「幸せ」を感じられるような生き方を、今こそ探してみるのはどうでしょうか?
【夢を叶えるワンポイント☆13】サンタクロースが笑顔の理由
「豊かさ」だけが幸せですか?
クリスマスプレゼント、お年玉、旅行・・・ もう、頭が痛いよ、この時期は。
そう呟くのは、どこにでもありそうな平均的な家庭を持つ三四郎。自分の欲求は我慢し、一生懸命家族のために働くサラリーマンです。贅沢はさせられないものの、周りには恥ずかしくないような暮らしをさせたいと、三四郎は頑張ってきました。しかし、子どもたちが成長するにつれ、プレゼントの額が跳ねあがり、奥さんの要求もエスカレートしてきました。子どもは成長しても給料はそこまでアップするわけではないため、この先の不安は募る一方。
まだ小学校に上がったばかりなのに、プレゼントがゲーム機なんだよ、先が思いやられるよ・・・
クラスの子どもたちが持っているものを、一人だけ持っていないと、仲間はずれになってしまう、というのが子どもと奥さんの言い分。三四郎は、子どもが持つような値段のものではないと判断しましたが、泣いてねだる子どもに根負けしてしまいました。
独身の自由気ままな同僚に相談したところ、逆に、「俺の彼女なんて、クリスマスプレゼントとクリスマスディナーで、ボーナスなんてマイナスだよ。そうでもしないと、結婚相手も見つからない時代だからさ」とグチをこぼされました
「旦那の給料が低すぎて困るのよ!子どものクリスマスプレゼントだけで精一杯なんて不幸だわ」と、友人にぶちまける良子は、三四郎の奥さんです。友人は、「だったら、子どもに我慢させたら?」と言うと、血相を変えて、「そんな可哀想なことできないわよ!」とまくしたてるのです。「ゲーム機を持っていない子は、お友だちのおうちに呼ばれなくなってしまうのよ。このクリスマスがラストチャンスなんだから!」と良子は叫びます。友人は、それ以上のことは言えませんでした。
「今年のクリスマスは、最高の思い出にしたいの!」そうやって興奮して話すのは、三四郎の同僚の彼女のアン。つき合って一年弱の二人には、はじめてのクリスマスです。財布の心配をする彼氏とは裏腹に、アンは有頂天。プレゼントは欲しくてたまらなかった高級ブランドのバック、そしてクリスマスディナーは高級ホテルのフレンチレストランを予定していました。アンはさらに、プレゼントのバックに似合う洋服を、両親からのクリスマスプレゼントとしてもらっていたのです。アンの友人は、「あなたの彼氏はお金持ちなんだね、羨ましい!私なんてたぶん、安いレストランと安っぽいプレゼントで終わりよ!」と言うと、アンは、「お金がないと幸せになれないもんね」と笑ったのです。アンの友人は大きく頷き、「今の彼じゃ先が不安!別れちゃおうかな」と呟いたのです。
誰かのためのクリスマス
「クリスマスには必ず訪れる場所がある」と山家さんが言いました。彼は物心がついた頃から、クリスマスには両親と共に、とあるボランティアに参加していました。それは、両親や家族のいない子どもたちのために教会が開く、ささやかなクリスマス会でした。山家さんの両親は、どちらも親がいません。教会の近くに施設があり、山家さんの両親はそこで育ったそうです。クリスマスには毎年、家族全員で、孤児のためにプレゼントをするのが決まりでした。ある年は施設に手づりのテーブルを、ある年は手づくりのケーキだったりと、必ず「手づくりのもの」と決まっていました。
山家さんにとってのクリスマスは家族と過ごす時間であり、彼らのためにプレゼントをつくるのがなにより楽しみだったそうです。その一方で山家さん自身は、一度もプレゼントをもらうことはありませんでした。もらえなかったのではなく、受けとらなかったのです。山家さんがプレゼントはいらないと思ったのは、その日だけでも、共にクリスマスを過ごす友人たちと同じでいようと、幼心に感じたからでした。山家さんは今、新しい家庭を築き、現在でもクリスマスには教会に通っています。今後、自分の子どもが高いおもちゃを欲しいという日もくるだろうけれど、クリスマスだけは自分と同じように過ごしてもらおうと考えています。
山家さんは物質的には豊かなクリスマスは過ごせなかったけれども、豊かな心と、かけがえのない家族や仲間と過ごす時間は、何ものにも代えられない財産となりました。プレゼントも愛情のひとつですが、お金では計ることができない幸せの価値観を、愛する人たちとシェアできる環境をつくっていくことも大事ではないでしょうか?
「きれいごと言ったって、お金がなかったら暮らせないでしょ!」と思う人もいるでしょう。もちろん、お金がなければ暮らせません。ただ、生活に必要のないものを減らせば、生活スタイルも変わります。クリスマスには、生活を見直してみるのはどうでしょうか?要らないものを減らして、最低限のもので暮らし、余裕があればプラスしていくような生活スタイルにすれば、心も整理されストレスも減るはずです。
そして、お金がないと不安やストレスを感じますが、できるだけお金が必要ない暮らしにすることで、ストレスにならない基準の金額も下がってきます。「ない」と焦ると、嫉妬などの醜いネガティブな心だけが増殖してしまいます。心の余裕を少しでもつくれれば、日々の気持ちも変わっていきますよ。
まとめ
【夢を叶えるワンポイント☆13】サンタクロースが笑顔の理由
~お金では測れない幸せとは?~
- 心から大切だと思える誰かがいること
- プレゼントの金額で愛情を計らない
- 使えるものは、なるべく大切に使いましょう
- エコと言いながら、ものを増やさない
- 与えすぎはいけません。モンスターが育ちます!
著者プロフィール
- 遅咲きの旅を終え、海外在住9年目。日系企業のOLなどを経て、現在はノマド生活を送っています。様々な土地で色々な人々と過ごしながら、お金では買えない大事なものを得る毎日です。
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