夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
「うつ病は精神病だけど、よくある病気だ」うつ病の恐ろしさを理解していない人や、そもそもどんなものか知らない人は、よくある病気だから軽いのだと思いがちです。
メモひよこ
さまざまな出来事がきっかけで落ち込んだり、憂うつな気分になることがあっても、数日もすれば落ち込みや憂うつ感から回復し、また元気にがんばろうとする力を私たちは持っています。
それが何かの原因で機能しなくなり、たとえ問題が解決しても落ち込んだまま一向に回復せず、強い憂うつ感が続くのが、うつ状態です。次第に普通の生活をすることが困難となり、思い当たることもないのに死にたくなることもあります。それが、うつ病という恐ろしい病気です。
【あなたも知ってほしい、うつ病の怖さ】
どんな原因で発病する病気なのか?
うつ病は、まだ分かっていないことが多い病気です。脳の神経の情報を伝達する物質の量が減るなど脳の機能に異常が生じていると同時に、その人が遺伝とか、うつ病になりやすい性質とか、ストレスや体の病気、環境の変化など、生活の中のさまざまな要因が重なって発症するといわれています。
うつ病が起こりやすい性格とは、真面目で几帳面、責任感が強過ぎる、仕事熱心過ぎる、人情が厚くていつも他人のことを気にして気をくばっている人、気が弱くて、いつもナイーブな思考の人などです。
日常の生活での過度なストレスが原因で発症すると考えられていますが、さまざまなストレスのうちで特に多いのは、環境での変化と人間関係の変化です。
変化
心と体の中の変化は?
言語、運動、精神活動を妨げる症状がだんだんと現れてきます。症状には精神症状と身体症状があります。
- 抑うつ気分
急に気分が落ち込み憂うつになり、理由もなく悲しい気持ちになり、何の希望も持てないという症状を起こす - 興味の低下、喜びも感じなくなる
今まで好きだったことや趣味をやる気になれない、テレビや新聞、雑誌等を見てもおもしろくない、性的な欲求も少なくなる - 言葉に障害が起きる
声が小さくなり、口数も減り、たまに変な言語を言うようになる - 精神運動による障害
じっと座っていられない、じっと立っていられない、イライラして足踏みをするなど落ち着きなく体を動かす - 集中力や思考力が低下しいく
頭がさえない、考えがまとまらない、決断力や判断力が低下する、反応が遅くなる、仕事の能率が落ちる、注意力が低下して、人のしゃべることがすぐに理解できない - 意欲が低下する
人と会ったり話したりするのが面倒くさいと感じるようになる、何をするのも憶病になる - 自責感が出る
何でも悪く考える、必要以上に自分を責める、見守っていてくれる人に申し訳ないと思う - 自殺願望
生きていること自体がつらい、死んでしまいたいと思う - 妄想
壁の穴から誰かが絶えず覗いて監視しているなどの罪業妄想、貧乏になって一文無しになったと確信する貧困妄想、重い病気になったと信じ、検査結果で心配ないと分かっても納得できない心気妄想など - 不眠症、入眠障害、睡眠がなかなか取れなくなる
- 食事の量が極端に減ったり、むちゃ食いをしたりする
- 疲労、倦怠感が多くなる
- ホルモン系の異常…月経の不順、性欲の低下、勃起不全
- 頭痛、肩、腰、背中などの痛み
- 最悪の場合は全身硬直して動けないこともある
医師による検査と診断
うつ病に特徴的な症状が複数認められると、うつ病と診断されます。医療面接を行い、症状、ストレスになるような出来事、他の病気、自分の性格、家族のことなどを詳しく事情聴取されます。
また、本人からだけではなく家族からも事情聴取をして、それら全部の内容を把握したのち、うつ病の判断を行います。
治療の方法とはどんなものか?
うつ病の治療の基本は、十分な休養によって心と体の疲れをとることと、薬によって神経伝達物質の異常を改善することです。さらに、考え方などを見直す精神療法を組み合わせることもあります。
十分な休養
休むことに抵抗や罪悪を感じ、何とか頑張って休まないようにしようと思いがちですが、うつ病が病気であることを理解し、医師に休むことをすすめられた場合は、思い切って仕事や家事や学校を休み、治療に専念することが重要です。
薬物療法を行う
抗うつ薬が薬物療法の中心となります。抗うつ薬は、脳の中のセロトニンやノルアドレナリンという物質の働きを高め、抑うつ気分を取り除いて気分を高め、意欲を出させ、不安や緊張、焦燥感を取り除くといった効果が出ます。
長期戦
通常、治療を始めてから2カ月から半年くらいである程度よくなりますが、症状が改善したあとも服薬を続けることが必要です。
再び悪くなるのを防ぐため、通常の生活に戻ってからも半年~1年くらい治療を続けることを勧めます。うつ病の再発率は高いのですが、効果が出た時と同じ量の薬を服薬し続けていれば再発率が低くなる可能性があります。
初めてうつ病になった場合には、改善後半年から1年、同じ量の抗うつ薬を服用することがよいでしょう。また、2回以上再発している場合は、数年にわたって服薬することが望ましいとされています。
精神療法を行う
精神療法の中心となるのは、支持的精神療法です。患者の話を聞き、不安な気持ちをよく理解したうえで、症状をよくしていくためのアドバイスをしていきます。このほか、抑うつ気分につながりやすい考え方や行動の特徴に気づき、これを修正する認知行動療法も広まっています。
電気けいれん療法を行う
電気けいれん療法では、頭皮に電極をつけ、電流を流します。薬物療法で効果が得られない場合や、薬物が使えない場合に用いられます。
安全
大切なことは、精神的におかしいなと感じたら、すぐに病院に行き医師に相談または治療を受けることです。うつ病は、きちんと医師の診察を受け適切な治療を受ければ、治る可能性が高くなります。
病人というものは、
正常な人よりも
己れの魂により近く迫るものだ。
プルースト
まとめ
【あなたも知ってほしい、うつ病の怖さ】
普段の生活では、あまり考えこみ過ぎず「人生はなるようにしか、ならないので」ぐらいの楽天的な思考で対処するのが、ちょうどよいのではないでしょうか。
著者プロフィール
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ともかく私は消防士をしていたこともあり、仕事がら平和な世の中であって欲しいと願う人間です。
皆が健康で楽しく暮らせるような世の中を願っている一人でもあります。
私の好きな言葉は「健康で普通の生活ができるなら、人生丸儲けである」をモットーとして毎日に感謝しながら生活して行くことなんで、宜しくお願い致します。
うつ2017.08.02【あなたも知ってほしい、うつ病の怖さ】