夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
同じような生き方をしている人は、不思議と考え方も似通ってくるようです。
今回は、日本とハワイのデュアルライフをおくる本田直之氏と、日本とニュージーランドのデュアルライフをおくる四角大輔氏の共通点をみていきます。一緒にトークイベントを開催するなど、仕事でもプライベートでも親しい二人ですが、考え方もびっくりするほど似ています。
【本田直之・四角大輔】自由な人の共通項☆デュアルライフの思考革命
本田直之
本田直之氏は、レバレッジコンサルティング株式会社の社長です。外資系のシティバンクを経て、バックスグループの経営に携わるようになりました。レバレッジコンサルティングでは、労力を少なく抑えて、より多くの成果を上げる「レバレッジ」という考え方を軸にコンサルティングをしています。
また、日本とハワイ両方に拠点をおき、場所や常識にとらわれない生き方を広く提案して、多くの人の支もを集めています。今回は、彼が2011年に出版した『7つの制約に縛られない生き方』をもとにみていきます。
四角大輔
四角大輔氏は、もともとはソニーをはじめとしたレコード会社のプロデューサーでした。絢香、CHEMISTRY、Superflyなど、多くの人気アーティストのマネージメントを手がけていましたが、2009年末に会社を辞めてしまいます。その理由は、学生時代からの夢だった「ニュージーランドの湖畔で、釣りをしながら生活する」ため。現在は、ニュージーランドと日本を往復しながら、釣りをはじめとしたアウトドア関係の仕事をしたり、「人はみなアーティスト」をモットーに、若者を中心に常識にとらわれない生き方を提唱しています。
今回は、彼が2012年に出版した『自由であり続けるために 20代で捨てるべき50のこと』をもとにみていきます。
両雄の共通点
決めつけない
両者とも、物事を、そして自分自身を決めつけてしまうと、状況の変化に対応できなくなってしまうと主張しています。
- 本田氏は、「この問題は、このやり方でしか解決できない」と決めつけると柔軟性を失ってしまうので、いつもと違うやり方を試してみることが大切だと言っています。
- 四角氏は、「自分はこうでなければいけない、こうあるべきだ」と決めつけることが重荷になるから、「自分のルールは、定期的に見直すべき」と説いています。
いずれも、「柔軟性」をもつことが大切という部分で共通しています。
ミニマムコスト
多くの人は、社会人としての経験を積むにつれ、地位が上がり、収入も増えます。すると、高いマンションを買ったり、高い車を買ったり、ブランド物を買ったりと、出費も増やしていきます。しかし、
- 本田氏は、「収入はいずれ下がるものと考え、右肩上がりの収入ではなく、右肩下がりの収入を想定してプランを立てる」
- 四角氏は、「最低いくらあれば生活できるかを把握し、生活のレベルを上げるという考え方を捨てる」
とすすめています。事実、二人は収入が上がっても生活スタイルを変えず、ムダなものにお金をかけませんでした。その根底にあるのが、「一度、生活レベルを上げてしまうと、元には戻せない」という事実です。一度クーラーのある生活に慣れてしまったら、なかなか抜け出せないのと一緒です。人は、一度贅沢をしてしまったら、収入が落ちたからといって、贅沢をやめることはできないのです。むしろ、ぜいたくな生活を守るために、必死で収入を守ろうとする。その結果、反道徳的なことも、平気でするようになってしまうのです。
比べない
本田氏も四角氏も、人と比べないことが大切だと言っています。
- 本田氏は、「自分から出ていくこと」に関しては気をつけなければならないけれど、「自分に入ってくること」は気にしなくていいと書いています。「自分から出ていくこと」とは、自分の発言や行動のこと。それによって、誰かを傷つけることがないだろうかと、常に気を配る必要があります。一方で「自分に入ってくること」とは、人からどう見られているか、人から何と言われているか。これに関しては、まったく気にする必要はない、と主張しています。
- 四角氏は、「ライバルはいらない。勝ちたい相手はゼロでいい」と説いています。人と比べるよりも、自分がいかに満足できるかに集中するべきなのです。「目指すべきは勝ち負けではなく、自己ベストである」と書いています。
体のメンテナンス
「忙殺」という言葉があるように、あまりに忙しすぎて、体調や精神のバランスを崩すことが多い現代社会です。両氏とも、体調管理の大切さを説いています。
- 本田氏は、30代以降は、より一層体に気をつけるべきだと説いています。
- 四角氏は、規則正しい生活や睡眠をたっぷりとる「セルフ・メンテナンス」の大切さや、過食の危険性を言っています。登山が趣味の四角氏は、「登山では『きつい』という体調の異変を無視したら、命が危険にさらされる」との経験から、体調が悪くても、根性論で頑張ることを重視する社会の常識に対して警鐘を鳴らしています。
副業をもつ
本田・四角の両氏とも、副業をもつことの大切さを主張しています。
副業をもった方がいい理由も全く同じで、「一つの会社で働く」というのは、「一社としか取引をしていない」というリスクの高い行為だからです。会社がつぶれたら自分もおしまい、というのはリスクが高すぎるとして、副業を勧めています。公務員ですら、条件によっては副業ができるのです。
こうやってみていくと、驚くほど二人の主張は一致しています。
両氏が価値を置いているのは、「縛られないこと」。お金に、体調に、常識に縛られることなく、自分のやりたいことを突き詰めると、おのずと同じような考え方に至るのかもしれません。
人間の自由を奪うものは、
悪法よりも暴君よりも、
実に社会の習慣である。
J・S・ミル
まとめ
【本田直之・四角大輔】自由な人の共通項☆デュアルライフの思考革命
- 収入や会社に左右されない柔軟性をもつことが大切。
- 体が資本。我慢することが命とりになることも。
- 人と比べず、やりたいことに集中する。
著者プロフィール
- 2015年にピースボート地球一周の船旅に参加し、現在は仮面ライダーの記事を中心にフリーライター業。また、埼玉を中心に、道端の野仏から日本の民俗を研究している日本民俗学ファン。現在、船旅や日本民俗学などをテーマにしたブログ「僕らは旅人」を展開中。
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