夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
HSP(Highly Sensitive Person:感受性が高い人)がおちいるパターンで、
「もっと精神的に、タフにならなければいけない」
という思い込みがあります。
殺伐とした雰囲気にも、機嫌の悪い人にも、平気でいられる「強い人間」になろうとする試みです。
これは、生まれつきアレルギーのある食べものを、気合いで克服しようとするくらい、ムリな話です。
遅かれ早かれ、体調を崩してしまいますよ。
トランサーフィンは、HSP視点から解釈すると、とても有益です。
今回は、HSPが雰囲気に圧倒されないようにする、トランサーフィンの活用法をお伝えします。
【HSPとエンパス④】感じやすくて共感しすぎてしまう人たちへ☆トランサーフィン
HSPの子ども
調和のとれた楽しい雰囲気の教室のざわめきに、ウットリして微笑むHSPの子ども。
でも、すぐに行き過ぎた悪ふざけがはじまり、泣き声と非難が混ざります。
男子は本気でケンカをはじめ、女子は「かえりの会で言うからね!」とわめくでしょう。
小学校低学年くらいなら、ありふれた、微笑ましい光景です。
そんなとき、HSPの子どもは、両耳をふさいで机に突っ伏しています。
チャイムが鳴って、先生が教室に入ってくるまでの間、不協和音にじっと耐えなければならないからです。
気力と体力は、おそろしい早さで、どんどん奪われていきます。
HSPの将来
こんなデリケートな子どもが大人になり、厳しい社会生活に耐えてくことは可能なのでしょうか?
もちろん、可能です。
が、つらくなるのが目に見えているので、できれば、小規模な自営業や接客業、あるいは専門職など、コツコツひとりでできる仕事を選びましょう。セラピストやヒーラーなら、才能を生かせるので文句なしです。これが、一般的なHSPへの、就業アドバイスです。
このアドバイスは、普通でいたいHSPを追い詰めます。
そして、こう決心させるのです。
「もっと、精神的にタフにならないといけないんだ!」
重要性を手放すと、客観性が手に入る
トランサーフィンには、
何ごとに対しても、
必要以上に重要性をもたせない
という基本ルールがあります。
願望でも、悩みでも、強く思いすぎれば過剰ポテンシャルになるからです。
- 刺激に耐えてタフになるんだ!
- 普通にふるまわなくては・・・
- 変に思われたくない(・・;
という、重要性を手放すことからはじめましょう。
- 耳栓をして本を読む
- 席を立ってトイレに行く
- 窓を開けて深呼吸する
こんな、あたり前の対策が、いくつも思いつくはずです。HSPの人がパニックになると、これらのあたり前の行動が思いつきませんが、重要性を手放すと、客観性が手に入ります。
自分のどの器官が、反応しているか
今、どうしたいのか
が分かります。
- 頭がキンキンするので、ボリュームを下げてもいいですか?
- 大声はこわいので、やめてほしいんです。
- 息が苦しいので、窓を開けて換気していいですか?
素直に、周囲へお願いすることもできるようになります。そして驚くことに、そのお願いはスンナリ通るはずです。だって、世の中の5人に1人は、HSPなのですから。
「振り子」の研究
- 善と悪
- 反対と賛成
- 敵と味方
あらゆる振り子から距離を置くのも、トランサーフィンのルールでしたね。
HSPにとって、振り子は慣れ親しんだ存在です。
どんなに距離を置いても、高い感受性が必ずキャッチしてしまうからです。
HSPの人は、誰よりも早く、振り子を察知します。
力を合わせて奴らをやっつけようという攻撃性も、あの人は素晴らしいという全体的な崇拝も、いつかは消えてしまうと知っています。
「あのときはどうかしてたね」
と、みんなが言い合うことも。
振り子をもっと観察し、研究することをおすすめします。
きっと、HSPの「間違った世界認識」を矯正してくれるでしょう。
HSPの世界観
残念ですが、間違った世界観と人生観をもったHSPは、数多くいます。
「世界は、苦痛と悲しみに満ちている」
というイメージです。
バスの運転手につらく当たられていた老人に、あなたが数日心を痛めたとしても、老人は翌日元気いっぱいに、本社へのクレームを入れ、スッキリしたかもしれません。ついでに、バスの運転手は、普段は心優しい善人だったかもしれません。
さめざめと泣いていた友だちは、グチったおかげで前向きになりますが、あなたは暗い気分のままです。いじめられっ子は、家では暴君ですが、あなたは弱い者いじめに涙ぐんだままです。
一時的な他人の苦しみを、永久に引き継ごうとするHSPは、人は勝手に立ち直り、世界は勝手に回っていくことを、振り子から学ぶべきなのです。
トランサーフィンの実践は、客観性を維持する訓練でもあります。
トランサーフィンは、HSPのパニックを、
- 手放す(重要視しない)
- 長引かせない(振り子から学ぶ)
という、2つの方法で癒すことができます。
まとめ
【HSPとエンパス④】感じやすくて共感しすぎてしまう人たちへ☆トランサーフィン
隠れHSP
感受性と戦ったり、平静をよそおう必要はありません。その重要性を手放して、気軽に周囲にお願いすればいいだけです。ちゃんと理由を説明すれば、実はHSP性を備えた人が、たくさんいることに驚くでしょう。
振り子に学ぶ
HSPは、一時的な雰囲気を(それが苦痛であればよけいに)、いつまでも抱きつづけてしまいます。振り子が揺れるのをやめたとき、いかに人々があっけらかんとしているかを観察しましょう。
参考文献
「ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。」エレイン・N・アーロン著
「エンパシー 共感力のスイッチをオン/オフしよう」ローズ・ローズトゥリー著
著者プロフィール
- 実際には泳げないカナヅチのトランサーファーです。自然に恵まれた北の地で、家族と高齢猫と暮らしています。
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