夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
前回までは、メンタルの大きな障害となる、「劣等感」についてみてきました。
今回は、その劣等感を乗り越えるための武器、「イマジネーション(Imagination:想像)」の力をお伝えします。
イマジネーションを使えば、自分自身への認識を変えることができます。夢を叶えている自分を、ありありと「感じる」ことができます。それが実際の行動の青写真となり、目標に導かれるのです。
イマジネーションの力は強力で、意志の力を凌駕します。意志には限界がありますが、イマジネーションに限界はありません。これは、科学的にも根拠のある、脳の最高の機能です。
【イマジネーション】強いメンタルをつくろう④ 成功は内面でつくられる
「セルフイメージ」を変える
人は誰でも、「心の声」をもっています。
普通は、両親などの声が心の中で聞こえてきて、セルフイメージに大きな影響を与えています。当然、夢を後押しするポジティブなものもあれば、劣等感に裏打ちされたネガティブなものもあります。劣等感の強い人は、ネガティブな声だけを拾っています。
ネガティブな声をそのままにしておくと、成長の障害となり、成功の可能性がどんどん奪われていきます。内なる声を管理することは、セルフイメージをつくり直し、悔いのない人生を生きるうえで非常に重要です。ネガティブな心の声(騒音)は、積極的なイマジネーションで取り除くことができます。
「騒音」を消す
「サイコ・サイバネティクス(Psycho-Cybernetics:精神の舵取り)」という目標達成理論の、心の中の批判を打ち消す方法をご紹介します。
- まずは、どの声(心の騒音)を消去するかを決めます。
- ただし、すぐに消してしまうのではなく、一度は冷静に声を受け止めます。自らの心に、答えを聞くのです。批判の声も、役に立つことがあるからです。自分が反発している感情は、そのまま受け入れます。
- そして、やっぱり役に立ちそうにない声ならば、イマジネーションで消去します。
消去のための具体的なイメージは、ぴったりなものを、心が「知っています」。どうしたらよいか、自分に尋ねてください。
たとえば、パソコンと向き合うことが多い人は、頭の中で上映されているイヤな声や映像を、セピア色(または白黒)に変換し、画面を小さくしていきます(声だけの場合は、関連するイメージをつくります)。そして、小さくなったイメージを、頭の中のデスクトップにある「ゴミ箱」に、放り込むのです。ゴミ箱に放り込まれたイメージは、そのままドット・レベルまで小さくなって、やがて塵のように消えていきます。もしくは、ゴミ箱を右クリックして、「ゴミ箱を空にする」を選択して、スッキリします。このプロセスを、鮮明に想像するのです。ポイントは、声をイメージに変換して、それを消去することです。
「達成」のイメージ
「騒音(心の声)」がなくなったら、いよいよ、夢の設計図を描きます。実際に夢が叶えられた状態を、積極的にイメージします。このような表現をすると、少しファンタジックな印象を与えるかもしれませんが、これは多くの成功者や心理学者が指摘していることです。成功しているイメージを明確にすることが、あらゆる分野における成功の第一歩なのです。あなたが成功している状態はどういう状態なのかを、潜在意識に覚えさせなければならないのです。
成功はまず、あなたの内面でつくられる
リー・ミルティア(パフォーマンス・コーチ)
できるだけ数多く、成功のイメージングを繰り返します。ネガティブなイメージの残骸がでてきたら、すぐに「ゴミ箱」に捨てて、成功のイメージで心を満たします。夢を紙に書き出して、イメージしやすくするのも有効です。明確にすればするほど、効果は上がります。
- 明確に、鮮やかに、リアルに、ゾクゾクするほどに
- 起きた時、日中、寝る前に、何回でも繰り返す
成功のイメージこそが、メンタルの強力な土台となるのです。あまりに単純で拍子抜けするかもしれませんが、ほとんどの人が、イメージの力を活用できていません。その結果は、見ての通りです。一方、成功者は、成功をイメージすることで、現実の成功を手に入れているのです。
「現在」に集中
「過去」のことを思い浮かべてしまうときは、要注意です。過去は、どこにあるのでしょうか?せっかく過ぎ去っているのに、イヤな出来事を現在に呼び戻しても、絶望に苦しめられるだけです。わざわざ過去の痛みを思い出して、自らをいじめる理由は何でしょうか?特にその苦しみが、人によって引き起こされたものであれば、なおさら損です。そんなものにまで、責任を負う必要はないのです。
人は、一度に一つのことしか考えられません。過去を考えていたら、未来を描けなくなります。夢を実現したいなら、過去の余計なことを考えている余地はないはずです。
成功した「将来」をイメージしてください。けれども、行動を起こすのは、今の自分です。将来の成功を見据えて、常に「現在」に集中することです。
夢への障害にしかならないものに、時間をとられないようにしましょう。余計な「情報」に晒されると、本質が見えなくなってしまいます。人の考えた「自分」は、「余計な情報」です。あなたの考える「自分」を、大切にしてください。不当なレッテル張りや、価値観の押しつけは、拒否してください。
「自分は目標を達成できる人間だ」というセルフイメージを、明確に体感してください。これは、自己啓発本にしつこいほど書かれていることですが、継続的に行っている人は、ほとんどいません。イメージがあなたを操っていて、メンタルの土台となっています。継続的なイメージングが、夢を叶える原動力となるのです。
まとめ
【イマジネーション】強いメンタルをつくろう④ 成功は内面でつくられる
- 心の中の、ネガティブな声を放置してはいけない。
- 役に立たない声は、積極的に「消去」すること。
- 成功は、内面でつくられる。
- 現在に集中すること。過去に囚われているヒマはない。
- 夢を叶えた自分をイメージしよう。
イメージは世界をも変えるので、自分を変えるなんて、簡単なことなのです。
著者プロフィール
- WEB制作・マーケティング業に従事。各種WEBメディアにて、ビジネス系記事の寄稿もしています。
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