夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
人生では、いろいろな問題にぶつかります。
困ったり、悩んだり、どうしてよいかわからないことが、しばしば起こります。
【ジョセフ・マーフィー博士】迷ったら無意識を知るチャンス
悩みを出しつくしてみる
あなたには、いくつ悩みがありますか?
- 就活している人は、どこの企業を選んだらよいか
- 就職してみたものの、仕事が合わないような気がしてならない
- 上司が陰険で、人間関係がうまくいかない
- 上司が特定のひとだけの意見を尊重して不公平
- いくら上司に合理化案を提言しても、古いやり方にこだわる
- 同僚とも話が合わなくて孤独
- 給料が安くて生活ができない
- 転職したいが良い会社が見つからない
- サラリーマンをやめて起業したいが、どうしてよいかわからない
- 朝早く始業時間前に朝礼があるが、オーバータイムとして認めない
- 仕事が溜まっているのに残業を許可しない
- 会社内に結婚適齢者がいない
- 好きな人ができたが、片思いだ
- 好きな人に告白して断られたらどうしよう
- 宴会で上司にセクハラを受けたが、苦情を言えない
- 上司に不倫をせまられたが、どうやって断ろう
- 上司と不倫関係になったが、約束通り奥さんと別れてくれない
まだまだ、いくらでもあるでしょう。だれかに相談できら解決の糸口がつかめるかもしれませんが、胸のなかに渦巻くもやもやとした悩みは、つかみどころもなく、なかなか相談できないものです。
~禅宗の高僧と弟子との問答~
高僧: 「どうしたのじゃ、何をそのように悩んでいるのじゃ」
弟子: 「はい、私は熱心に修行をしていますが、いまだに悟りが得られません。それを悩んでおります」
高僧: 「そうか、それでは悩みを消してあげよう」
弟子: 「ありがとうございます」
高僧: 「では、その悩みを私の手のひらに出してみよ」
弟子: 「それは無理です。悩みは、出せません」
高僧: 「あはは、では悩みは消えたのじゃ」
このように、悩みが一瞬で消えればよいですね。
不安と悪夢のなかで
私はときどき、悪夢を見ます。誰かが私を殺そうと、追いかけてきます。私は必死に逃げます。あたりは暗く、空には雲がゴウゴウと音を立ててわき出でてきます。雷鳴も鳴り響いています。稲妻が走り、それが私に突き刺さって、胸が苦しくなるのです。目が覚めると、汗びっしょりです。
私はクリニックを尋ねました。
「何が悩みなんですか?」
「はい、それが・・・ えー・・・ あの・・・」
悩みはひとくちでは言えません。誰かに説明できるくらいなら、まだ浅い悩みなのかもしれません。
へたれひよこ
悩みが深すぎてパニック状態になると、「死んでしまいたい」「死んだ方が楽だ」と思うのかもしれません。
ある日の夕方、帰宅時間に東京駅のホームで、私は電車を待っていました。外国人の女性が、私の前を通り過ぎました。顔は血の気もうせて、蒼白でした。眉間には深いしわを寄せています。歩き方もふらついて、今にもホームから落ちそうでした。彼女は私の前を通り過ぎ、50メートル先で立ち止まりました。アナウンスが流れ、電車が入ってきました。すると彼女は、走る電車の5メートル前で線路に飛び込んだではありませんか。電車は急ブレーキをかけましたが、間に合いません。電車は彼女を吸い込みました。駅員が事務室から飛び出して、「人身事故、人身事故」と叫んで、緊急のブザーを鳴らしました。彼女に何があったのかわかりませんが、生きる望みを捨てるほど、よほど深い悩みだったのでしょう。
私は、彼女に比べれば幸せだと思います。それでも未来を考えると、ぞっとすることがあります。それは、言葉に言い表せない「不安」という怪物です。誰もが多少は「不安」という得体の知れないものをもって、生活しているのではないでしょうか。
人生は、荒波に浮かぶ小舟のようなものです。大きな波が小舟の上におおいかぶさり、強風に吹き飛ばされながら、荒海を漂うのです。自分の進路など、わかるはずもありません。たとえ、大きな船に乗って安心したとしても、タイタニックのように、水面下では大きな氷山が待ち構えているかもしれません。
悩んだときには「占い」
仕事で悩んだ時には、占いで運勢を見てもらいます。
夜更けの繁華街の一角で、「手相」と書いた黒い垂れ幕を小さな机にかけて、じっと座っている占い師さんがいました。私はやけ酒で酔っています。
「すいません。見てもらえますか?」
「さあ、どうぞ、おかけください」
私の手を見て占いの先生は、
「仕事でお悩みなんですね。手相を見せてください。あー、うーん、なるほど、今までは苦しかったけれども、これからは道が開けるでしょう。ほら、この運命線をごらんなさい。太くまっすぐに伸びているでしょう。ええっ、結婚運ですか?もう千円かかりますが・・・」
あれもこれもと聞いているうちに、7千円ぐらいかかってしまいました。
マーフィー博士の「易学」
書店で、ジョセフ・マーフィー博士の「易と成功法則」(原題は「SECRETS OF THE I CHING」)を見つけたときは、驚きました。マーフィー博士と中国の「易」の組み合わせが意外だったからです。
易占は、筮竹と算木という道具を使います。テレビの時代劇などで、破れ長屋の話になれば、必ずひとりは易者が住んでいるものです。易で得られた答えを卦と呼びますが、「当たるも八卦、当たらぬも八卦」と言いながら、旗をひらめかせて商売にでかけていきます。となりに住む八五郎さんが、易者の先生をからかって声をかけます。「おーい、商売かい?そんなに当たるなら、自分のことでも占ったらいいじゃねえか」「ふん、おまえなんぞになにがわかるものか。よけいなお世話だ」 そして、易者は怒って行ってしまうのです。
マーピヨ博士
どんな問題に対しても、易で占えば、潜在意識が答えを出してくれるのです。
潜在意識が未来を決める

マーピヨ博士
アーノルド・シュワルツェネッガーの面白いエピソードがあります。
シュワルツェネッガーは、ヨーロッパでナンバーワンのボディビルダーになりました。が、ある日、ボディビルダーをやめると言いました。記者が彼に聞きました。
「ボディビルダーを辞めてどうするんですか?」
「ハリウッドに行って、俳優になるんだ」
「ええっ、ほんとうに!どうやって俳優になるつもりですか?」
「これまでと同じさ、なりたいものを心に描いて、あとは俳優になったつもりで生活するだけさ」
アーノルド・シュワルツェネッガーは、記者にそう答えたのです。はたして、その通りになりました。シュワルツェネッガーは、ハリウッドスターになる前から、彼の潜在意識に「私はハリウッドスターだ」と言いきかせたのです。そして実際に、そのように振舞いました。

なぞだらけのひよこ
そんなとき易であれば、潜在意識という泉のなかから、真実の望みを汲みだしてくれるのです。
自分のなりたいものになるという強い意志をもてば、それが信念になり、実現に向けてどんな努力でもできるのです。
英語の表現に、
You are what you think.
という言い方があります。
あなたは、今、考えているものになるのです。
いかなる問題も、それをつくりだした同じ意識によって解決することはできません。
アルベルト・アインシュタイン
まとめ
【ジョセフ・マーフィー博士】迷ったら無意識を知るチャンス
占いは、あなたのすべてを任せるのではなくて、運命を切り開くツールとして使うべきです。目標に対してどのようなアプローチをするか、という戦略的な意味で利用するのです。
マーフィー博士の考え方は、カール・ユング(CARL JUNG 1875 - 1961)の心理学と共通していて、個人的な無意識を、集合的無意識(普遍的無意識)ととらえています。この集合的無意識には、民族のあらゆる恐怖などがマグマのように凝縮していて、個人という火山で噴火するのです。
人は「引き寄せ」などの運命を偶然ととらえますが、個人が「マグマ」から呼び寄せているだけです。易占は、そんな状況をとらえる「人生の気象予報」のようなものです。嵐がきそうなら、通り過ぎるまでじっとしているのが正解です。午前中は嵐でも、午後には快晴になるのなら、外出の用意をして、いつでも心の準備を怠らないことです。そうすれば、より早く目標を達成できることでしょう。
著者プロフィール

- 外資系船会社を退職後、中国の船会社の代理店を経験しました。若いころから精神世界の本を読むのが好きです。宇宙のことや量子物理学的な話にも興味を持っています。最近は電子書籍の出版にもチャレンジしています。
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