夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
日常生活は、パターン化しています。
どうして、こういうパターンになったの?
というプロセスを知ることで、生活を変えることができます。
NLP(Neuro-Linguistic Programming:神経言語プログラミング)では、パターンに注目して行動や感情を変えます。
行動を変える方法として「ストラテジー」を、感情を変える方法として「アンカリング」を説明します。
【スイッシュ】NLP⑩ 行動・感情を変える☆ストラテジーとアンカリング
ストラテジー(感覚を置き換える戦略)
日常の行動パターン(プログラム)を「感覚を変えて」新たに作り、インストールする(体に覚えさせる)方法をストラテジー(感覚のパターンを変える行動戦略)といいます。
まず、行動パターンを分析します。
- 視覚(Visual)に「V」
- 聴覚(Auditory)に「A」
- 身体感覚(Kinestic)に「K」
- すべてに当てはまるユニバーサル(Universal)に「U」
を書き出します。さらに、VAKUに、
- 自分の外部(External)で起こることなら「e」、
- 内部(Internal)で起こることなら「i」
をつけ加えます。
たとえば、
『目覚まし時計が鳴る(Ae)。時計を見る(Ve)。まだ寝ていたい(Ki)。もう少しいいだろう(Ai)。再度、時計を見る(Ve)。時間がない(Ai)。しぶしぶ起きる(Ki)。急いで出かける(Ke)』
記号だけ抽出すると、
Ae→Ve→Ki→Ai→Ve→Ai→Ki→Ke
このように分析すると、三番目のKiがよくなさそうですね。そこで三番目のKiを置き換えます。
『目覚まし時計が鳴る(Ae)。時計を見る(Ve)。背伸びをする(Ke)。職場でのあいさつをイメージする(Vi)。とりあえず壁に向かって「おはよう」と言ってみる(Ae)。顔を洗ってシャキン(Ki)。朝食を食べる(Ke)。今日のスケジュールを想定する(Ki)。そして出かける(U)』
このように変更し、行動パターンとして身につけます。
分析のヒント:自分の幼少期の分析、憧れの人の分析もしてみましょう。何度もでてくる文字、あまりでてこない文字にも注目します。決まった順次のパターン(構文)がないか探します。
アンカリング(条件づけ)
アンカリングとは、船の錨(アンカー)のように、基準をつくることです。
焼肉を見ていると、自然と唾液がでてきます。刺激が引き金となって、特定の反応が起こるのです。刺激と反応はパターン化されています。この刺激と反応のパターンを意図的に作ることを「アンカリング」といいます。
リソース・アンカー(才能による条件づけ)
「リソース・アンカー」は、特定のリソース(資源・才能)を呼び起こし、望ましい状態にします。一般に「アンカー(条件づけ)」とは、このリソース・アンカーのことです。
まず、アンカーとなる刺激を決めます。ひよこさんは、アンカーとなる刺激として、「両手を組む」というしぐさにしました。そして以前、集中できた作業を思い出し、その状態になってみました。集中力がみなぎってきます。集中力がピークに達する直前に、両手を組みます。これを数回、繰り返します。こうすると、両手を組むだけで集中力が増すようになりました。ひよこさんは作業をはじめるとき、両手を組むようにしました。すると、すぐに集中力がある状態で作業にとりかかれるようになりました。
アンカリングに使うしぐさは、イチロー選手のようにユニークな動作が適しています。
スタッキング・アンカー(積み重ねによる条件づけ)
「スタッキング・アンカー」は、アンカーを積み重ねる(スタックする)方法です。「リソース・アンカー(才能による条件づけ)」を強化するときや、2つ以上の「リソース・アンカー」を必要とするときに、同じ方法で積み重ねます。
たとえば、OKサインのジェスチャーに、「やる気がある」「自信がある」「ワクワクする」ときを思い出しアンカリング(条件づけ)を積み重ねていきます。OKサインのジェスチャーで、やる気も自信もありワクワクするようになります。
チェイニング・アンカー(連鎖による条件づけ)
「チェイニング・アンカー」は、チェーン(くさり)のように連鎖させる条件づけです。現状と目標の差が大きいときに使用します。段階的にアンカーを発動させて、目標を目指すのです。
「怒り」から「ゾーン(無我の境地)」に変わることは難しいです。しかし、複数のアンカーをつなげて、
「怒り」
→「冷静」
→「安心」
→「ワクワク」
→「ゾーン」
のようにステップを踏むと、素早く状態を変えることができます。
コラプシング・アンカー(破壊による条件づけ)
「コラプシング・アンカー」とは、ネガティブな感情を、ポジティブな感情で壊す(collapse)ことです。
たとえば、絶望の状況で、酔った楽しい気分を思い出して、ネガティブな感情をなくすのです。
サブモダリティー(感覚の要素)
五感の構成要素のことを、NLPではサブモダリティーといいます。五感の構成要素とは、たとえば視覚なら「距離」や「大きさ」などです。テレビで、食べ物が画面に「小さく」出ている時と、「大きく」クローズアップされたときとでは、食べたいという衝動が違います。
●視覚のモダリティー
距離、大きさ、明るさ、鮮明度、遠近、位置、平面/立体、カラー/白黒、動画/静止画
●聴覚のモダリティー
大きさ、テンポ、音の高さ、距離
●体感覚のモダリティー
強さ、位置、動き、方向、重さ、温度
アソシエイト/ディソシエイト
たとえば、実際に口の中で「食べている」イメージを、「アソシエイト」(連想、主観、実体験)といいます。当事者としての喜びを感じ、成功体験をリハーサルしたいときは、アソシエイトが適しています。
「食べている自分」を他人の視点からイメージすることを、「ディソシエイト」(解離、客観、分離体験)といいます。傍観者として体験から学びたいとき、問題が固着したときはディソシエイトが適しています。
この2つの視点を自由に行き来できる立場を、ニュートラルポジションといいます。
スイッシュ(組み替える)
サブモダリティ(感覚の要素)を入れ替えることで、行動パターンを変えることができます。行動の引き金(トリガー)となる感覚を、望ましい感覚と入れ替えるのです。これを「スイッシュ(swish:ヒュッと振り回す)」といいます。
たとえば、ダイエットしたいと思っているなら、食べる行動を遠ざけ、望ましい姿を近づければいいのです。
①【手放したいもの】甘いものを食べる状況を思い出し、引き金となる状況(コンビニでお菓子を衝動買いする)を特定します。その状態を頭の中で「カラー」で「大きく」「リアルに」イメージし、アソシエイトします。
②【望ましいもの】理想の行動(毅然とお菓子コーナーを素通りする)をディソシエイトした状態で、「白黒」で「小さく」「遠くからぼんやりと気楽に」イメージします。
③【入れ替える】何らかの掛け声とともに、思い描いている2つのイメージ【手放したいもの】【望ましいもの】を入れ替えます。すなわち、甘いものを買うイメージをアソシエイトからディソシエイトに変え、ディソシエイトしていた毅然とした自分をアソシエイトします。
今回は、NLPスキルの中の「ストラテジー」「アンカリング」「サブモダリティー」について説明しました。ここまで来ると、スキルの練習(修業)が必要です。今まで話してきたメタモデルやミルトンモデルなども、会話方法を練習するという意味では、修行が必要です。原理さえわかってしまえば、そんなに難しくありません。憧れの自分は、すぐそこにあります。
まとめ
【スイッシュ】NLP⑩ 行動・感情を変える☆ストラテジーとアンカリング
- 行動パターンを分析し、感覚を置き換える行動戦略(ストラテジー)
- 条件づけする(アンカリング)
- サブモダリティー(感覚の要素)を操る
参考 前田忠志著「NLPの教科書」、加藤聖龍著「手に取るようにNLPがわかる本」
著者プロフィール
- 理系大学を卒業し、製造業に携わっているにもかかわらず、西洋や東洋の思想に興味を持ち、コツコツと勉強しています。
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