夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
レジリエンス、してますか?
「レジリエンス」とは、精神回復力。
“折れない心”であり、“立ち直る心”です。
「レジリエンス」は、心理学や精神医学のみならず、学校教育、法人研修、スポーツなど、メンタルトレーニングで引っ張りだこの人気者です。
2012年7月、欧州の「ポジティブ心理学」の第一人者である、イローナ・ボニゥエル博士の東京公演が行われました。『レジリエンス・リーダーシップ - 再起力のあるリーダーの資質とは?』というテーマが、震災、少子高齢化、デフレ不況、成長力鈍化、そしてこれらの厳しい環境下で抱えるストレスの増大問題とマッチして、好評となりました。イローナ・ボニゥエル博士は、ポジティブ心理学の主要分野である「レジリエンス」において、独自の「SPARKレジリエンス・トレーニング」の開発者です。「SPARK」とは、活気、元気、ひらめき、火付け役という意味です。
そして、2014年4月に放送された「NHKクローズアップ現代」の『”折れない心”の育て方~レジリエンスを知っていますか?』が大反響、一般にも広く注目されるようになりました。
逆境でも折れず、立ち直れる心は、どうしたら育つのでしょうか?
今回は、ストレスからの自発的治癒力、「レジリエンス」のヒミツをお伝えします。
【レジリエンス・トレーニング】レジリエンス・マッスルの「しなやかな」鍛え方
レジリエンスとは
「レジリエンス(Resilience 関連語:Rebound はね返る)」とは、「抵抗力」「復元力」「耐久力」などと訳される心理学用語。ストレスによる精神的ダメージからの、「自発的治癒力」や「精神的回復力」を意味します。「逆境力」「再起力」「弾力性」「緩衝力」「適応力」などの訳語も使われています。「レジリエンス」は、1998年に、米国心理学会会長のセリグマン博士が創設した「ポジティブ心理学」の研究・発展によって生まれたもので、現在は、欧州のイローナ・ボニウェル博士などによって、推奨・普及されています。
精神医学の研究で、
- 過度のストレス(トラウマ)を受けると、50-60%の人が「急性ストレス障害(ASD)」にさらされる
- しかし、「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」まで発展する人は、8%-20%に過ぎなかった
ことが分かりました。
つまり、「レジリエンス」とは、重症のストレス障害に、「なる人とならない人の差」なのです。
過度のストレスを受けても、「レジリエンス」は“折れない心”や“立ち直れる心”を育ててくれるのです。
ストレスからの回復
あなたの周りには、ストレスの原因となり得るものが、細菌のごとく蔓延しています。
身近なストレス
- 入学
- 転校
- 受験
- 留年
- 就職
- 転勤
- 異動
- 退職
- 老後
- 健康
- 人間関係
- 家庭問題
- 勉学の問題
- 仕事の問題
- 家庭の問題
- 経済の問題
- 健康の問題
日常では体験できないような、ストレスにさらされることもあります。
天災
- 地震
- 洪水
- 津波
人災
- 火災
- 交通事故
犯罪
- 監禁
- 虐待
- 体罰
- 強姦
反社会的行為
- いじめ
- パワハラ
- セクハラ
私たちが受けるストレスは、これら環境変化によるものだけではありません。
夢が叶えられずに受ける、「心」が原因のストレスも、多種多様です。
人は、これらの環境の変化によるストレスや、心の変化によるストレスと、戦いながら生きています。ストレスは、生きている人すべてが感じています。それなのに、ストレスを感じても直ぐに立ち直れる人と、立ち直れない人がいるのです。この差が「レジリエンス」です。 「レジリエンス」は、困難に遭遇して、強いストレスを感じたときに働く心理的プロセスで、ストレスからの「自発的治癒力」を意味します。目標を回避するようなクセを直すとともに、落ち込んだ気持ちから抜け出して、あらたな前向きな気持ちを回復させる力なのです。ストレスに弱い人でも、「レジリエンス」は高めることができます。
立ち直りの力を鍛える
ポジティブ心理学での30年以上の研究により、「レジリエンス」は、学習や訓練によって習得可能であることが分かっています。
「レジリエンス・トレーニング」には、
- 底打ち
- 立ち直り
- 教訓化
の3つのステップがあります。
ステップごとに、対処方法が決められています。
あなたは、どの位置にいますか?
(1)「底打ち」ステップ
第1のステップは、落ち込みに歯止めをかけて、「底打ち」させます。
精神的ダメージを受けると、ネガティブ感情に先導されて、憂うつやイライラの“底なし沼”に落ちていきます。
まずは、このマイナスの連鎖に歯止めをかけます。
「底打ち」ステップでは、習得すべき対処法は2つです。
- “ネガティブ”な感情の、連鎖反応から脱出する
- “マイナス”になる、思い込みを解消する
(2)「立ち直り」ステップ
第2のステップは、プラスの連鎖に方向転換します。
底打ちから回復へと、「立ち直り」の軌道で上昇するのです。
逆境を克復して、飛躍のバネにする
のは、レジリエンスが強いからできます。つまり、“心の筋肉”が強い人です。ここではこの筋肉を、「レジリエンス・マッスル」といいます。底打ちから這い上がるためには、「レジリエンス・マッスル」が必要です。困難に立ち向かい、逆境を乗り越えて、再起するための「緩衝力(クッション)」「復元力」です。
「立ち直り」ステップでは、習得すべき対処法は4つです。
- 「やればできる!」という自信を身につける
- 自分の“強み”を発見し、活用する
- “心の支え”となる「サポーター」をつくる
- “ポジティブ”な感情を高める
(3)「教訓化」ステップ
第3のステップは、逆境体験を「教訓化」し、未来のチャレンジに備えます。
困難を乗り越えて、健康な状態に回復できたことが、明日の勇気になります。
この体験を、いつでも「使いやすい」ように、教訓として学び直します。
「教訓化」ステップでは、習得すべき対処法は1つです。
- 痛い体験から回復できた“意味”を、教訓として学ぶ
レジリエンスは、精神的ストレスからの回復だけではありません。リーダーシップの発揮や、夢を叶えるための、重要なスキルにもなります。「レジリエンス」とは、「立ち直れる心の総合力」であり、「生きる力」です。失敗して過激なストレスで落ち込んでいるとき、レジリエンスを思い出してください。あなたもレジリエンスを習得して、わんぱくでもいいから、強くたくましく生き抜いていきましょう♪
まとめ
【レジリエンス・トレーニング】レジリエンス・マッスルの「しなやかな」鍛え方
ストレスに弱くても、「レジリエンス」は高めることができます!
(1)「底打ち」ステップ
- “ネガティブ”な感情の、連鎖反応から脱出
- “マイナス”になる、思い込みを解消
(2)「立ち直り」ステップ
- 「やればできる!」という自信
- “強み”を発見
- “心の支え”となる「サポーター」
- “ポジティブ”な感情
(3)「教訓化」ステップ
- 回復できた“意味”
著者プロフィール
-
定年退職して無職浪人生活を送る大阪在住の男性です。
未来がどんどん少なくなって過去だけが蓄積されていきます。
有り余る時間を活用して、元気になれる!勇気がもらえる!ような
記事が書けるよう日々奮闘しています。
「未来呼人(みらいよびと)」は、わたしが未来を呼べる人ではなく、
夢ある未来を呼びたいなぁ!という願望を込めて命名したもの。
世の中の多くの人々から元気と勇気をもらいながら、わたしも
元気と勇気を発信して共有していきたいと願っております。