夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
「夢」は誰にでもあります。
小さな夢から大きな夢まで、種類や内容も人それぞれ。
少年期に抱いた夢、青年期に膨らんだ夢、挫折して遠ざかるだけの夢、夢を叶えて、さらに新たに展望する夢・・・
あなたの夢は、叶えられていますか?
夢を叶えるということは、夢の大小や種類を問わず、人それぞれに切実なこと。米国の心理学者・マズローの理論によれば、『人間は「自己実現」に向かって、絶えず成長する生きもの』。
「夢を叶える」とは、「自己実現欲求」を満たして、人生を豊かにする「生きる力」なのです。
私たちに勇気と感動を与えてくれる、アスリートやアーテイストなどの一流のプレイヤー。彼らはどうやって、「夢を自己実現から叶える」ことができたのでしょうか?一流プレイヤーに共通した、「強いメンタル」と「勝利の思考法」を学びましょう。
【自己実現】錦織圭・イチロー・本田圭介
☆3人の一流から学ぶ
強いメンタルと勝利の思考法
錦織圭・イチロー・本田圭介
3人の一流プレイヤーから共通点を学ぶ
世界のトップアスリートとして活躍する3人には、夢を叶えるために必要な、自己実現のプロセスが共通しています。3人とも強いメンタルと勝利の思考法をもっているのです。
錦織圭(テニス)の、壁を破る挑戦
錦織圭は、リオ五輪で格上のナダルに勝って、銅メダル(日本人96年ぶり)を獲得。なかなか勝てなかった「厚い壁」を突き破りました。テニス界の頂点に立つという、「最大の夢を叶える展望」が開けた瞬間です。
錦織圭の幼少期は、テニスとサッカーと、そのゲームが大好きな、目立たない小柄な少年で、人前で話すのも苦手でした。5歳でテニスをはじめると、既に“世界一”を本気で考えていたようです。
小学2年生(7歳)の発表会では、顔を真っ赤にしながらも、「夢はオリンピックで金メダル!」を公言。さらに先生に、『国際的なテニスプレイヤーになりたいので、英語を教えてもらえませんか!』と申し出たのです。
11歳(2001年)で、全日本ジュニアの史上5人目となる全国制覇3冠を達成すると、14歳で、米国フロリダに単身テニス留学。2007年のプロ転向後は、世界ランキングにおいて自己最高位の4位に一時君臨するが、2016年8月の時点では世界7位です。
錦織圭の強いメンタルや勝利の思考法が分かる、3つの名言を要約して紹介します。
- マイケルチャン(コーチ)に、『自分を信じろ!(Believe Yourself)』と言われて、『自分を信じろ!(Believe Myself)』を1日5回繰り返す。
- ケガという大きな障害から復帰して、悩んだ末に、『ひとつひとつ積み重ねていくしかない。“自信を積み重ねる”事が一番』『希望は全部失ったわけではないので、また1から始めようと思った』『過去を振り返ってイヤになるより、目の前の目標に集中したら“常に上向きの姿勢”でいる気持ちが強くなった』
- 『自分を天才とは感じていない。自分に何か“ひとつの武器”があれば強くなれる』
イチロー(野球)の、夢を叶える挑戦
イチローは、自らの夢を次々に叶えては、また次の大きな夢に向かって挑戦し、記録を塗りかえる度に、多くの人々に希望・勇気・感動を与えてきました。野球というジャンルにおいてのみならず、スポーツ界で世界一流のトッププレイヤーです。
イチロー(鈴木一朗)も、小学校6年生(12歳)の時に、夢を作文にして公言しています。
『ぼくの夢は、一流のプロ野球選手になること』『球団は中日ドラゴンズか西部ライオンズで、契約金は1億円が目標』だと。
さらに、『一流のプロ野球選手になるためには、中学、高校の全国大会で活躍しなければならない。それには練習が必要で、練習には自信がある』『3歳からはじめ、7歳まで365日の練習をやってきたのだから、必ずプロの選手になれる』
小学6年生で、夢を具体的に明確にし、目標達成ための方法・手段、そして必要で努力すべきことまで考えているのです。
イチローのこれらの勝利の思考法は、スポーツ界のみならず、ビジネス界など多分野において、夢や目標を叶えるためのモデルとして取り上げられたのです。
イチローが日米通算4,000本安打を達成した時のコメントには、彼の強いメンタルや勝利の思考法が凝縮されています。
- 『いきなり4,000本を打てたのではない。4,000本のヒットの裏に8,000回の失敗
が隠されている』
8,000回の失敗という、「見えない壁」を克服してきたのです。
ピートローズの持つ世界安打記録4,256本を日米通算で抜き去り、世界トップレベルに君臨するイチロー。彼の現在の夢とはどのようなもので、どこまで続くのでしょう?
本田圭佑(サッカー)の、自分で作ってきた道
本田圭佑は、世界有数の名門チーム、ACミラン所属の「セリエAで背番号10番」をつけて活躍する世界の一流プレイヤーであり、サッカー日本代表選手でもあります。
小学校6年生の時の作文「将来の夢」で、『セリエAで背番号10番をつけて活躍する』と公言していた事実はあまりにも有名です。
作文「将来の夢」の骨子は、『世界一のサッカー選手になりたいと言うより、なる』『世界一になるには、世界一練習しないとダメだ』『だから、今ぼくはガンバっている。今はヘタだけれど、ガンバって必ず世界一になる』『セリエAに入団し、10番で活躍します』。
この「将来の夢」という作文では、夢は『なりたい』という願望ではなく、実現すべき目標として、『必ずなる』と宣誓しているのです。さらに、『世界一練習しないとダメだ』とつけ加えていて、強いメンタルと勝利の思考法が同時に込められているのです。
あるサッカーのイベントで、本田圭佑が子供たちに向かって、「夢を叶える3つの条件」を披露しました。
- とにかく大きな夢を持つこと
- 毎日夢を意識し、考えながら生活すること
- 決して諦めないこと
本田圭佑の、強いメンタルと勝利の思考法をあらわす名言を紹介します。
- 『何で他人が、俺の進む道を決められるのや。自分の道は、自分が決める。壁があったら殴って壊す。道が無ければこの手で作る』
本田圭介のさらなる大きな夢とは、日本代表チームをワールドカップで優勝に導くことかもしれません。
「でかい夢を叶えた」
錦織圭・イチロー・本田圭介 3人の共通点
3人とも少年期には、周囲から馬鹿にされて笑われるような「でかい夢」を描き、素晴らしい成長・躍進を遂げる度に、周囲を「これは本物かな?」と納得させ、そして遂には「でかい夢を現実に叶えて」、今では周囲に感動・勇気・希望を与えるヒーローになっています。
3人の夢の共通点を列記してみます。
- 幼少期であっても、「自分の意志」で「でかい夢」を描いている
- 夢(願望)というより、「ビジョン(実現すべきもの)」
- 「なりたい」ではなく、「なる・なれる」という「自己実現の決意」が固い
- 秘密の夢ではなく、作文で「公表」して、「自己実現の責任」を背負っている
- 最終的な「夢の到達点が具体的」である
- でかい夢の実現には、「でかい努力が必要」なことを理解している
- 夢を叶えるために必要な、「達成プログラム」を作成
- 3人とも夢を叶えるまで、「諦めずに」壁や障害を克服している
- 3人とも幼少期の「でかい夢」は叶えて、「それ以上の夢」に挑戦している
3人にとっての「夢」とは、私たちの「抱く夢」ではなく、むしろ自己実現すべき「人生設計図(青写真)」だと解釈できます。
夢を叶えるには、願望(他力)ではなく、
諦めないこと(自力)
私たちの夢とは、小さくて身近なものです。
「素敵な彼氏が欲しい」「結婚して明るい家庭を作りたい」「車が欲しい」「自分の家を持ちたい」などなど・・・
しかし、小さくて身近な夢であっても、努力せずに諦めてしまえば、夢を叶えるという自己実現は不可能です。
私たちの小さくて身近な夢であっても、「夢=叶えられたらいいなという願望」であっては、叶えられる可能性は低くなります。夢を叶えるためには、「夢=必ず叶えるべき自己実現」であり、叶えるまでは絶対に諦めないという強いメンタル(決意・覚悟)が必要とされます。
さらに、夢を叶える可能性をより高めてくれるのが、勝利の思考法。
「勝利の思考法」とは、「充足している要素と不足している要素を自己分析し、いつまでにどの要素をどのように向上・強化させていくかという夢から逆算した達成プログラム」です。
あなたの夢とは何ですか?
その夢は、叶えられそうですか?
夢を叶えるか遠ざかるかは、あなたのメンタルと思考法によります。今一度、夢を叶える強いメンタルと勝利の思考法を、考え直してみませんか?
まとめ
【自己実現】錦織圭・イチロー・本田圭介
☆3人の一流から学ぶ強いメンタルと勝利の思考法
- 夢は願望ではなく、叶えるべき自己責任だと決意する
- 夢は出来るだけ具体化する
- 自分自身の現状での強点と弱点を自己分析する
- 強点強化と弱点の向上強化のプログラムを作成・実行する
- 夢とは叶えるまで諦めてはいけないものだと覚悟する
- 壁は厚いと先入観を持たず、自分の努力で破れるという自信を持つ
- 夢の大きさに見合うだけの努力の継続を惜しまない
Photos by Keith Allison, mirsasha.
著者プロフィール
-
定年退職して無職浪人生活を送る大阪在住の男性です。
未来がどんどん少なくなって過去だけが蓄積されていきます。
有り余る時間を活用して、元気になれる!勇気がもらえる!ような
記事が書けるよう日々奮闘しています。
「未来呼人(みらいよびと)」は、わたしが未来を呼べる人ではなく、
夢ある未来を呼びたいなぁ!という願望を込めて命名したもの。
世の中の多くの人々から元気と勇気をもらいながら、わたしも
元気と勇気を発信して共有していきたいと願っております。