夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
今回は、最近になってよく耳にするようになった「発達障害」について言及します。医学が進歩し、障害の症状が少しでも軽減する薬が増え、障害を持つ人たちが社会に適応しやすくなったり、その人らしく生きることができるようになっているのは良いことです。
紺 沙子
同調圧力社会が障害をつくる
現代の障害
障害というと、身体障害、知的障害、精神障害そして最近よく聞く発達障害というものがあります。身体障害や知的障害は認知度が高いですが、精神障害や発達障害は、見た目は健常者とほとんど変わらなかったり、見分けにくいため認知度が低かったり、理解されにくかったりします。
しかし近年では、発達障害の診断基準ができ、徐々に認知度が高くなってきています。また、大人になってから発達障害だと診断されることもあります。
最近耳にする発達障害について
発達障害には、自閉症スペクトラム、注意欠陥・多動性障害、学習障害などがあり、症状によって様々に分類されています。DSM-5を見ると詳しく載っていますので、詳しくはそちらをご覧になると良いでしょう。
これらの発達障害の中でも、注意欠陥・多動性障害(俗にいうADHD)については、最近よくテレビなどで取り上げられていますね。
- 注意力が維持しにくい
- 授業を静かに聞くことが難しい
- 衝動的で感情で行動してしまう
このような特徴の、小学校のクラスに1人はいるような落ち着きがない子が、実はADHDであることは珍しくありません。ADHDの症状は大人になると落ち着いて、一見治ったように思えます。
理解されない
例としてADHDについて述べましたが、ADHD以外にも、発達障害には様々な症状があり、それぞれの特徴によって名前がつけられています。
障害と認定していいのか
最近になって発達障害という名前がつき、少しずつ世間への認知は広がってきていますが、これを障害としてしまうことは、良いことなのでしょうか?
はみ出さないように
もちろん障害と認識されることは、周りの大人がその子に対する支援の仕方を工夫することにもつながります。しかし、その子にとっては少し周りと違うだけで、「障害児」という認定をされることになります。
ここまで発達障害が認識されていなかった時代には、少し周りと違う子がいても、その子はその子だという個人として理解される環境がありました。しかし今では、周りの子と違うのはおかしいことだとされています。
障害を個性と捉えれば
診断基準ができて、様々な障害の特徴が明らかにされると、関わり方や支援の仕方のヒントが見えて、よりその人たちを理解できるようになります。
しかし視点を変えると、その人たちを障害と認定することで、
理解?
こう捉えることもできます。同調圧力が強くなかった時代では、個性として捉えられてきたその子自身の特徴が、社会の変化によって個性ではなく障害とされてしまうのです。
教育方針では個性の尊重がうたわれていますが、まだまだみんなと同じ、普通であろうとする意識は根付いており、本当の意味での個性を認め合える社会ではありません。
もし、本当の意味で個人の個性を認め合える社会なら、障害と認定しなくても理解することはできるはずです。普通とは何でしょうか?みんなと同じであることは何になるのでしょうか?みんなと同じという潜在的な意識が抜けないために、様々な障害が生まれるのです。
個性って当たり前じゃん。
それが普通だと思うんだ。
個性イコール普通だよ。
甲本ヒロト
まとめ
同調圧力社会が障害をつくる
薬を飲むことで社会に適応させたり、障害者として理解しようとするのではなく、人それぞれの個性を認め、定義された文字を通さず、正面から人と向き合う社会ができれば、本当の意味で相手を理解できるのではないでしょうか?
著者プロフィール
- 日々の生活の中で思ったことを文字にしています。音楽や漫画が好き。
発達障害2017.08.24同調圧力社会が障害をつくる
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