夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
あなたは、なに星人ですか?
生まれる前、どこにいたのでしょうか?
【スピリチュアルの起源⑮】アンドリュー・ジャクソン・デイヴィスの「宇宙は霊界だった」☆ニューソートの系譜
〇〇星人
などなど、〇〇星人という思想をスピリチュアルに持ち込んだのは、いったい誰なのでしょうか?
- シリウス星人(シリウスという一等星の近くにある惑星から来た人)の概念を導入したのは、神智学協会のブラヴァツキー夫人と言われています。
- スウェーデンボルグは「天界の秘義
」という題の本を出版していますが、内容は聖書の注解書です。
- メスメルは、宇宙流体を提唱しましたが、〇〇星人までは述べていません。
実は、〇〇星人の思想を提唱したのは、アンドリュー・ジャクソン・デイヴィス(1826~1910)です。ちなみに、占いの火星人や土星人、水瓶座の人などは、また別の話です。星占い、中国占術「九星」とはまったく別の話なのです。
デイヴィスの宇宙
デイヴィスの宇宙は、中心に大太陽(大神霊)があります。そのまわりに、六大星雲があります。太陽系は、この中の第五太陽圏に属しています。最も外側の第六太陽圏は、まだ生成途中です。生成途中の第六太陽圏の、1つ内側の第五太陽圏に太陽系があるのです。太陽系では、太陽から遠い惑星ほど精妙な原子で構成されていて、一番外側の冥王星は、まだ彗星状としています。
そして、外側の天王星・海王星・冥王星を除いた六つの惑星には、人類と似た生命が住んでいるのです。太陽から遠い惑星ほど、進化しています。それは、惑星の原子と同じ精妙な原子で、身体が構成されているからです。
デヴィスは、霊界と宇宙を同一視しています。そして、霊界を7つに分けています。第一界は、最も未発達な霊の世界で、水星・金星・地球・火星の住人の霊の世界です。地球人の高級霊は、第二界に入っている者もいるそうです。第三界は、木星・土星の住人の霊の世界です。それ以上の霊界は、地球人の想像を超えた大宇宙霊界です。
ダーウィンの進化論との対比
ダーウィンは、猿が人間に進化した「進化論」を説きました。デイヴィスも、上記のような進化する人類を説いていますが、微生物が魚類や哺乳類に、猿が人間には絶対にならないと考えました。これは、猿の体に人間の霊が入り、人間になると考えたからです。
デイヴィスの生い立ち
1826年、デイヴィスは、ニューヨーク州の貧しい靴家に生まれました。このため、教育はほとんど受けることができませんでした。生まれつき、霊感がありました。1843年、17歳の時、彼が住む「ポキプシーの町で開かれた、メスメリズムの講演会に出かけていきました。この講演会で催眠術にかけられた時、彼は催眠状態で透視や読心術ができることに気がつきました。さらに実験を続けると、人の体が透けて見えるようになり、内臓や脳が微妙な色彩を持って見えるようになりました。そして、暗くなっている部分が病気の原因であると透視できたのです。この能力を生かして、最初は病気の治療を始めました。これは、「ポキプシーの預言者」として評判になりました。催眠状態になると、不思議な声がするようになったので、2年ほどで治療はやめました。
その後、就寝中に、ギリシャの医者ガレンと、スウェーデンボルグが出現するようになりました。この2人から、たびたび指導を受けるようになったのです。そして、「自然の摂理」「自然の黙示」「人類に告ぐ」などの本を出版しました。
スピリチュアリストの活動が盛んになると、これを支持し、自らもスピリチュアリストを名乗りました。 が、哲学的思想を持たないで、物理的な心霊現象のみに傾倒する人々が現れました。デイヴィスは彼らを非難し、一線を画すため、1880年、自分の思想を「調和哲学」と主張しました。 その後、1910年に死去するまで、出版を続けました。
ディヴィスの業績
「自然の黙示」では、上述の〇〇星人の話しのほか、フォックス家によるハイズビル事件を予告しました。これにより、スピリチュアリズムの出現を告知した人物として有名になりました。
「自然の摂理」では、イエスは神ではなく、規範とすべき人間であると主張し、原罪やイエスの贖罪などの伝統的キリスト教を否定しました。これもまた、後のスピリチュアル、特にニューソート主義や心霊主義に大きな影響を与えました。
これまでのまとめとして、スピリチュアル年表をつくってみました。
ニューソート主義、心霊主義、神智学を中心に掲載しています。
- エマヌエル・スウェーデンボルグ(1688~1772) スウェーデンの科学者・哲学者で、霊界を自由に行き来した人
- フランツ・A・メスメル(1735~1815) 宇宙的流体の理論を提唱し、手を患者の上に置くことにより動物磁気を伝え治療した人
- フェニアス・B・クィンビー(1802~1866) メスメリズムとスウェーデンボルグ主義の統合をおこなった、ニューソートの先駆者
- ウォレン・F・エヴァンス(1817~1889) クィンビーの治療法を体系化した人
- メアリー・B・エディー(メリー・B・エディー 1821~1910) ニューソート主義、クリスチャン・サイエンス創設者
- 1847年 ハイズビル事件:心霊主義勃発
- アラン・カルディック(1804~1869) 心霊主義を体系化した人
- H・P・ブラヴァツキー(1831~1891) 神智学協会を設立した人、神智学により心霊主義を包括
- ノーナ・ブルックス(1861~1945) ニューソート主義、ディヴァイン・サイエンス教会創始者
- 1873年 ステイントン・モーゼスの『霊訓
』
- アリス・ベイリー(1880~1949) 神智学を発展させた人
- エレナ・レーリッヒ(1879~1955) 神智学にヨガを取り入れた人
- ジョセフ・マーフィー(1898~1981) ニューソート主義、ディヴァイン・サイエンス教会会員、最も有名な成功哲学の著者(「成功哲学」の祖はナポレオン・ヒル)
- 1920年頃 モーリス・バーバネルによるシルバーバーチの霊訓
が開始
- 1930年頃 アリス・クックによるホワイト・イーグルの霊示
が開始
あなたの運命を決めるのは、あなたの心に張られた帆であって、風ではありません。
ジョセフ・マーフィー
まとめ
【スピリチュアルの起源⑮】アンドリュー・ジャクソン・デイヴィスの「宇宙は霊界だった」☆ニューソートの系譜
アンドリュー・ジャクソン・デイヴィスは、宇宙を霊界とみなし、特有の進化論を展開しました。また、ハイズビル事件を予告した人として有名です。クィンビーなどと同様に、メスメルやスウェーデンボルグの影響を大きく受け、後のスピリチュアル発展に大きく貢献しました。
著者プロフィール
- 理系大学を卒業し、製造業に携わっているにもかかわらず、西洋や東洋の思想に興味を持ち、コツコツと勉強しています。
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