夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
「物語」を生きているあなた!
そして、「作家」として「物語」を生み出しているあなた!
物語のアイデアは、どうやって生まれてくるでしょうか?
プロの作家でも、なにも思い浮かばない時期があるものです。
アイデアが「難産」の時、お祈りする以外にも方法はあるのです。
今回は、劇作家の僕が、「人生を豊かにする」物語を生む発想法をお伝えします。
引き寄せのイメージトレーニングや、遅刻の言いわけにも応用できますよ!?
【ポニョ誕生】5ステップ・ラマーズ発想法☆いだだだどどどど
1.シーン(部分)
まず、どんなシーンを書きたいのかを想像します。
愛の告白シーン、スポーツで勝利の雄叫びのシーン、怪盗ものでドキドキのスリルのシーン・・・
はじめは、これから生まれる物語について何もわからないので、自由にいろいろと発想します。
「シーン」の「ブレインストーミング(とにかくたくさんのアイディアをだす)」をするのです。
とことん楽しく、常識の制限など取っ払って、わくわくするシーンを集めてください。
2.要素(属性)
シーンを思い浮かべることができたら、次はシーンの8要素・・・
- いつ(日時)
- だれが(主体)
- だれと(協力)
- だれに(対象)
- どこで(場所)
- どうして(動機)
- どうやって(手段)
- どうなったか(結果)
を想像しましょう。
告白するのは人間なのか?
告白の場所は地球?
時間は?
8要素すべてを、パッと思い浮かべてメモしましょう。
これが、物語のプロット(設計図)の最小単位となる「シーン(箱)」です。
私は、6人の正直な召使いを持っている。
彼らは,知りたいことは何でも教えてくれた。
その名前は、What,Why,When,How,Where,Who である。
by キップリング
3.編集(箱書き)
一つのシーンがカタチになったら、その前後のシーンまで、イメージを広げます。
それぞれのシーンに8要素を設定して、1シーンごとに1枚の紙にまとめます。
数多くのシーンをつくることで、物語が生まれてきます。
シーンの順番を並べ替えてみましょう。
当初の想像をはるかに超えた、豊かなアイデアが出てきます。
このようにプロット(設計図)をつくっていくことを、脚本家の世界では「箱書き」といいます。シーンという「箱」を単位として、箱を並び替えたり、箱の中身に詳細を加えたりします。プロット(設計図)が成長してきたら、大きな箱に小さな箱を入れて、入れ子構造にします。
このように、自分主体で頭でっかちに考えるのではなく、「シーン」がひとりでにゆったりと展開するに任せ、「シーン」主体でプロット(設計図)づくりを進めます。
4.タイトル(テーマ)
シーンをつくるのが難しかったら、逆転の発想をします。
まずは、タイトルから先につくるのです。
タイトルで、作品のテーマを決めます。
その固定されたイメージから、パッと浮かんだシーンを生むのです。
- 長いタイトル
- 短いタイトル
- かっこいいタイトル
- キャッチャーなタイトル
- おもしろいタイトル
どんなタイトルでもいいのです。
肝心なのは、とにかくアイデアを誘発することです。
かっこ悪くてもいいのです。
あとで修正すればいいだけですから。
5.あらすじ(大局)
シーン(部分)も浮かばい、タイトルも決まらない・・・
そんな場合は、あらすじ(大局)からつくります。
どんなあらすじでも構わないのですが、大局の8要素・・・
- いつ(日時)
- だれが(主体)
- だれと(協力)
- だれに(対象)
- どこで(場所)
- どうして(動機)
- どうやって(手段)
- どうなったか(結果)
は明確に決めます。これはシーンの8要素と同じものですが、部分は全体を決め、全体は部分を決めるのです。
大局の設定を明快にすることで、一つのシーンが生まれます。
一つのシーンが生まれたら、前後のシーンに連鎖していきます。
この方法の便利なところは、穴埋めテストの解答欄のように、質問(8要素)に誘導されるに任せて答えていくと、アイデアができあがってきます。適当なものをあてはめても、びっくりするくらいまともなアイデアに変わっていくのです!アイデアは、小さなものから生まれます。大切なのは、そのアイデアをいかにカタチに育てるか、なのです。
傑作も、小さなアイデアからはじまります。『崖の上のポニョ』の宮崎駿監督は、なにも浮かばなかいと家の周りを散歩し、自由に絵を描き、それらのシーンから発想して、「ポニョ」が生まれたのです。
劇作家の世界では、限られた役者と空間をフルに活かします。「あて書き(その役の俳優を決めてから脚本を書く)」をすることも多々あります。アイディアが広がったら、今度は無限の可能性から、8要素を決めて、制約をしていくことで、夢は現実となっていくのです。
まとめ
【ポニョ誕生】5ステップ・ラマーズ発想法☆いだだだどどどど
1.シーン(部分)のブレインストーミング
2.要素(属性)を決める
- いつ(日時)
- だれが(主体)
- だれと(協力)
- だれに(対象)
- どこで(場所)
- どうして(動機)
- どうやって(手段)
- どうなったか(結果)
3.編集(箱書き)で、シーンの成長を見守る
4.行き詰まったら、タイトル(テーマ)を決める
5.あらすじ(大局)から埋めていく
Photo by VisualHunt.
参考:Whシンキング
I keep six honest serving-men.
(They taught me all I knew);
Their names are What and Why and When
And How and Where and Who.
著者プロフィール
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劇作家。
複数の投稿サイトに作品を発表しているほか、
近年では他社に童話や小説の書き下ろしを手掛けてます。
代表作は、『高校生たち』。
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