夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
今回は、「勇気」「共感」「称賛」「尊敬」のお話しです。抽象的に聞こえるかもしれませんが、それだけに様々な場面で応用できるでしょう。まさに「単純な概念にこそ、真実が反映される」のです。成功のシステムを考えるうえでは、非常に重要な概念です。
世界には、
きみ以外には誰も歩むことのできない
唯一の道がある。
その道はどこに行き着くのか、
と問うてはならない。
ひたすら進め。
ニーチェ
【共感と称賛のチカラ】成功のシステム⑤ 成功は「勇気」のバロメーター
勇気 VS 自己正当化
夢を叶えるには、目標を立てて、あらゆる状況を理解するだけでは不十分です。成功のためには、勇気が必要です。あなたは勇気をもってこそ、プランを行動にうつせるからです。そして「やらないこと」の自己正当化には気をつけなければなりません。間違いは誰にでも、必ず、何度でもあるので、やらない理由にはなりません。あなたは、間違いをするリスクをとらなければいけないのです。失敗すること、恥をかくことを、極端に恐れてはいけません
成功は、試行錯誤でもたらされるものですから、たとえ一歩を間違えてしまっても、一生同じところに留まっているよりはよいのです。時には後退する必要もあるでしょうが、ゴールに至る道のりは、ひとつではありません。視野を広くもって、たとえ小さなことでも、勇気を出して試してみましょう。それによって、何事にも積極果敢に取り組む気概が養われるのです。あまりにもうるさく「それは現実的ではない」とか「現実を見ろ」という人がいますが、そういう人は何かを怖れるあまりに、むしろ非現実的な考えに嵌まり込んでいるのです。彼らは「失敗」だと思い込んでいることが重なり、また同じような経験で心痛めるのを怖れているのです。その結果、限られたことしか信じられなくなってしまい、尻込みしてリスクに過剰に反応してしまいます。
実際は、人生では「何もしないこと」や「その場に留まること」の方が、むしろリスクが高まることが往々にしてあるのです。いかなる立場であれ、いかなる分野であれ、成功した人は心配ばかりの人の基準でいう「一般的」であったためしは、ほとんどないのです。彼らにとっては、勇気ある行動こそが合理的であり、長期的にみれば現実的なのです。その結果、他者よりも突出した結果を残すことができるのです。
共感と称賛のチカラ
成功しやすい人は、共感力のある人です。人に関心をもち、人に敬意の念を抱いているのです。エマーソンが『どんな人間でも、何かの点で私より優れている。私の学ぶべきものを持っているという点で』と述べているように、自らの長所を考えるのと同じように、人の長所を考えましょう。心理学では、あなたが人に感じる気持ちは、あなたが自分に抱く感情と似ているといわれます。すなわち、人に共感すればするほど、自分にも慈悲深くなれるのです。反対に、人に辛辣になればなるほど、自分にも辛辣になってしまいます。
人を殊更に非難するのは、自分自身の直視したくない面を、他者を鏡にして見ているからに過ぎません。そして、かのデール・カーネギーが名著『人を動かす』で述べているように、『人の気持ちを傷つけることで人を変えることは絶対にできず、まったく無益』です。無闇に非難するよりも、人を褒めて自尊心を満たしてあげる方が、どちらにとっても利益となるのです。ただし褒めるといっても、単なる「お世辞」は社交の天才でもないかぎり、むしろ人間関係に害をもたらしてしまう可能性もあります。デール・カーネギーは「お世辞」と「感嘆」あるいは「称賛」との違いを明確にしています。
お世辞と感嘆の言葉とは、どう違うか?
答えは、簡単である。
後者は真実であり、前者は真実でない。
後者は心から出るが、前者は口から出る。
後者は没我的で、前者は利己的である。
後者は誰からも喜ばれ、前者は誰からも嫌われる。
前掲書kindle版,位置No.485
他人の長所さえ理解できれば、無闇にお世辞を言う必要はないはずです。人の長所を認めようと努めるのは、日常生活でも重要な心がけであり、長所にさえ目を向ければ、人にウソをつく必要もないのです。
相手を尊敬することは、自分自身の成功においても重要です。
一方、自分を低く見たり、卑下したりすることを美徳と考えている人もたくさんいますが、それによって相手が認めてくれることなどありません。謙虚な人だと思われることなどないのです。なぜなら、自分自身に負けてしまった人、あるいは自分の価値を認められない人としか、他人には映らないからです。「尊敬」というのは、そういった自分を貶めて相手の立場をあげるような卑屈なものではなく、実際に価値があるものを認め、感謝することをいいます。人に尊敬の念を覚え、実際に敬意を相手に伝えることは、その人自身が価値の理解できる人間だと示すことでもあります。
人だけではなく、自分自身をも尊敬することが必要です。これは決して「うぬぼれ」や「自己陶酔」ではありません。うぬぼれとは、自分自身の扱い方を間違えてしまっている人のことです。こういう人は何か失敗をしてしまうと、その責任を他者やモノにぶつけてしまいます。そうではなくて、あなたは自らのふるまいと才能に責任をもちながら、他者をも尊敬の対象としなければならないのです。
Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice.
And most important, have the courage to follow your heart and intuition.
他人の意見で
自分の本当の心の声を消してはならない。
自分の直感を信じる勇気を持ちなさい。
スティーブ・ジョブズ
まとめ
【共感と称賛のチカラ】成功のシステム⑤ 成功は「勇気」のバロメーター
- 成功する人にとっては、勇気ある行動こそが合理的であり、長期的にみれば現実的。その結果、他者よりも突出した結果を残すことができる。
- 人の長所を認めようと努めるのは、日常生活でも重要な心がけであり、長所にさえ目を向ければ、人に嘘をつく必要もない。
- あなたは自らのふるまいと才能に責任をもちながら、他者をも共感と尊敬の対象としなければならない。
著者プロフィール
- WEB制作・マーケティング業に従事。各種WEBメディアにて、ビジネス系記事の寄稿もしています。
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