僕はクリスチャンではないが、キリストと呼ばれたナザレのイエスが大好きである。彼はギリシャの哲人ソクラテス、儒教の開祖孔子、仏教の開祖ブッダといった人たち同様に、自分が生きた時代や状況に広まっていた考え方・常識に、コペルニクス的転換(天動説を地動説で覆すほどの逆転)を施した人であるが、その鮮やかさ・力強さという点では群を抜いている。
【愛すべき名脇役たち】サンドリヨン(シンデレラ)の舞台裏の教訓
現実世界から物語世界を覗く時、大抵の場合、その覗き穴となるのは、主人公の目であり、耳である。読者は、主人公を通してしか、物語世界に入り込むことはできない。だから、物語の中で、主人公の性格や容姿、境遇、行動や決断が、物語の進行を方向づける重要な役割を果たすことはいうまでもない。
たとえば『サンドリヨン』は、美しく気立てのよい主人公サンドリヨンが、王子の愛を受けて、困難を乗り越えて、幸せを手に入れる物語である。意地悪な継母や姉たちにいじめられている彼女の境遇は、同情に値するものであり、容姿と性格のよさは、彼女に対する一層の憐れみと思いやりを呼び起こさせる。そしてこの物語の見どころといえば、やはり主人公サンドリヨンが、苦難の末に王子と結ばれる場面である。不幸な現実の中で、運命を切り開いていく彼女の姿は、時代を超えて、我々の心に大きな共感と感動を呼ぶ。 『シンデレラ』の名で知られるこの物語は、今なお、多くの女性たちの支持を集め、ディズニーランドのシンデレラ城には毎日数多の人々がやってきて、彼女の心に想いを馳せる。サンドリヨンに感情移入し、彼女の目線からストーリーを追うことで、我々はこの物語を楽しむのだ。
ところで、川には岸辺が、木には枝が、手紙には余白があるように、物語には主人公の他に、脇役が存在する。そして彼らこそが、物語の中で重要な鍵を握っていることも少なくない。
主人公の目線から物語を見る時、主人公は物語の登場人物であり、また自分自身でもある。しかし脇役は、主人公にとっても、読者にとっても、紛れもない「他者」である。主人公、すなわち読者とは、一定の距離感を保つことで、脇役たちは物語の一部として、設定の中に紛れ込む。しかし、彼らもまた、彼ら自身の人生を生きる独立した個体であり、彼らの意思を持って行動する。決して森や空や橋や城のように、不変的に主人公を取り巻いているわけではない。脇役たちは、それぞれが立派な登場人物として、また物語の動く背景として、物語全体を支えているのだ。
今回は、完訳『ペロー童話集』(新倉朗子訳、岩波文庫)の『サンドリヨン』のお話から、そんな愛すべき脇役たちの姿に迫りたい。
【奇跡の女~アンの物語⑤】手紙
ない。
どこを探しても、ない。
ヴィトンのバッグがない。
高校生の時、雑誌の中の、すごく大人っぽいモデルさんが持っていたヴィトンのバッグで、ずっと憧れてて、はじめてのバイト代でドキドキして買ったものだ。大切に、白い専用の袋に入れてしまっていたのに、どこにもない。
三四郎に聞いても、知らないし、見たこともないという。
実家に電話して、母に聞いても、知らないという。
【セルフ食育】心と体に思いやりを!「食」から人生を変える物語
今は、「ヘルシー」が大流行する世の中ですね。ヘルシーな食材や、ヘルシーな味つけが売れています。
しかし、その一方で、ジャンクなものを好んだり、不健康なものをあえて摂取するという矛盾性もみられます。そのため、体の免疫力が落ちたり、心にまで影響する場合もあるのです。
【ポニョ誕生】5ステップ・ラマーズ発想法☆いだだだどどどど
「物語」を生きているあなた!
そして、「作家」として「物語」を生み出しているあなた!
物語のアイデアは、どうやって生まれてくるでしょうか?
プロの作家でも、なにも思い浮かばない時期があるものです。
アイデアが「難産」の時、お祈りする以外にも方法はあるのです。
今回は、劇作家の僕が、「人生を豊かにする」物語を生む発想法をお伝えします。
引き寄せのイメージトレーニングや、遅刻の言いわけにも応用できますよ!?
【復活】悩める作家のためのスランプ脱出の黄金の5パターン
世の中には、作家デビューを果たす方法はいくらでもあります。新人文学賞の受賞や自費出版、電子出版、投稿サイトに発表して人気を博している作家さんも少なくありません。
しかし、どんな作家にも、スランプは必ずやってきます。スランプにおちいると真っ暗闇の中、みんなにバカにされている気がして被害妄想になり、劣等感で仕事だけでなく私生活までもが自暴自棄になり、まわりに迷惑をかけてしまうことも・・・ 成功の光がまぶしかったほど、その闇は暗くツライはずです。
では、スランプからぬけだすには、一体どうすればよいのでしょうか?現在スランプのあなたに、劇作家の僕から、秘密のスランプ脱出法をお伝えします。
【創作】劇作家になって世界を創造するための王道5ステップ
劇作家とは?
それは演劇の創作において、もっとも重要とされる仕事の一つです。
観客はもちろん、主人公から脇役まで、さまざまな役者たちを物語の世界へ誘導する、たとえて言えば、演劇における神様になったような快感に浸ることができます。
そんな劇作家になりたいあなた!創作のノウハウ本や作法書など、世の中にいろんな本が出回っていて、どれを選べばいいか四苦八苦していませんか?具体的にどうやって実践すればいいか、よく分からないでいませんか?
そんなあなたのために、劇作家の僕が贈る、劇作家になるための方法をお伝えします。