今回は、「血糖値スパイク」のお話しです。「スパイク」と聞くと、危険な香りがしますね。「スパイク(Spike:大きなクギ)」とは、折れ線グラフの尖頭(せんとう:尖った先端)のこと。「血糖値スパイク」とは、血糖値の推移を折れ線グラフで表すと、ある時点で尖った山になること。ある時点とは、食後すぐ。食事した直後に血糖値が急上昇し、空腹になると平常値に戻る症状をいいます。つまり、「食後高血糖」を意味します。
実は、この血糖値スパイクこそが非常に危険であると、分かってきました。心筋梗塞、脳梗塞、認知症、ガンの原因にもなるのです。通常の健康診断は空腹時に行われるため、血糖値スパイクが分かりません。慢性の高血糖症でないかぎりは、「正常」と判定されます。だからこそ、余計に危険なのです。