働く意欲があるのに、自分のやりたい仕事に就くことができずに「フリーター」でいる人が数多く存在しています。フリーターとは学校を卒業した15歳~34歳の若者で、正社員以外の就労形態(非正規雇用)で生計を立てている人です。いっぽう“若年無業者”と呼ばれる「ニート」も存在します。
2016年のフリーターに該当する人はおよそ155万人、ニートに該当する人は約57万人、完全失業者は210万人となっています。しかし2017年になって完全失業者数もフリーターの数も減少傾向にあるのです。
この現象は、2017年の雇用環境の好転の兆しが見える大きな変化と密接な関係があるようです。求人倍率が1.48倍となってバブル経済期の水準を上回り、さらに正社員の有効求人倍率は0.97倍となって、統計が取り始められた2004年以降の最高値となっています。
この兆候からは、企業が将来の人手不足の恒常化を懸念し長期の視点に立って、正社員の求人を増やしていることが伺えます。企業は長年の採用抑制により人材不足に陥っているようです。
フリーターやニートにとっては、“その気にさえなれば”、希望する職種や正社員として就活する絶好のチャンスが到来したと言えます。今こそ、将来の生活設計を立てるために、自分の希望する定職を手にするためにチャレンジすべき絶好機だといえます。