ところがこうしたことを言うと、必ず大声で反論する“お利口さんな”人がいる。曰く、「それは敗北者の論理だ。グローバリズムが進展した現在、インターネット等のメディアを駆使するスキルを身につけなければ、その技術を身につけた者によって必ず搾取される。勝ち残りたければその技術を習得する以外に道は無い。また、そうしなければ今手にしている自分の地位すら保てはしない。先んずれば即ち人を制すのだ」
なるほど。確かに一理はあるのだろう。
では敢えて訊こう。そもそもグローバリズムに関わるスキルというのは、他人を搾取するために身につけるものなのだろうか。