夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
前回につづき、トランサーフィンシリーズの2回目です。
振り子という原始的なエネルギーの法則、過剰ポテンシャルという心理的な平衡法則。このふたつの扱いを心得たら、いよいよあなたのトランサーフィンは軌道に乗ります。
この先では、「バリアント空間」という概念を知っておきましょう。
バリアント空間という独特の概念は、トランサーフィンの提唱者であるヴァジムゼランドの造語ですが、実は本人も語源は不明だと公言しています。私の感覚では、意味的にバリエーション(variation)という英単語が、一番しっくり当てはまるように感じます。
SF映画や小説の「パラレルワールド」に心ときめく人や、「今ここ」には過去や未来があふれていると感じられる人なら、とても親しみやすい考えのはずです。
【トランサーフィン②】
パラレルワールドで遊ぼう!
過去と未来があふれる空間
ヴァジムゼランドについて
どんなに理屈っぽい読者でも、トランサーフィンなら子供のように素直に実践できます。理由はかんたんです。提唱者のヴァジムゼランド自身が、たいていの読者を上回るレベルで、論理的だからです。それもそのはず、ロシア人作家ヴァジムゼランドは、もとは量子物理学者なのです。
ここ数年、スピリチュアルと量子力学との一致性を照らし合わせるブームがあります。これは、精神世界をオカルトというイメージから解き放つ意味では、たしかに喜ばしいことです。しかし同時に、量子力学で説明をつければ信ぴょう性が増すという錯覚、哲学と量子力学を一緒くたにしてしまう危険性も否めません。
ヴァジムゼランドは、そんな安直な考えを一笑するように「トランサーフィンは、いきなり僕の夢に降りてきただけ。そもそも科学的根拠なんて無いし、別に量子力学で証明しようとか思っていない」と言い放ちます。何ともツンデレで、イケズです。
量子力学的な世界のとらえ方
とはいえ、はじめに量子力学にふれておくと、トランサーフィンは間違いなく理解しやすくなります。関連しそうなものだけ紹介しましょう。世界で最も美しい実験といわれている「二重スリット実験」です。
光って粒子でしょ?
すると世界は、「そうだよ」と細かい粒になってみせます。
波じゃないの?
世界は、「そうかもね」と波になってみせます。
どっちなの?
「どっちでも!」
これは、たとえ話ではありません。二重スリット実験は、アインシュタインはじめ世界中の学者たちが、何度も繰り返している実験です。
わたしたちが観察するという行為自体、たとえ手を触れずとも、れっきとした世界への「干渉」です。世界は何らかの形で、それに「応えようとする」のです。ふたを閉めた箱の中で、猫は生きているのかいなのか?有名な「シュレーディンガーの猫」についても、この二重スリット実験を思い浮かべると、なんとなく納得いくのではないでしょうか。
バリアント空間というパラレルワールドのようなもの
バリアント空間とは、アカシックレコードやビッグデータのように、気が遠くなるような知の集合体です。あらゆるインスピレーション、ありふれた未来、あり得ない未来が詰まっています。箱の中で生きている猫も、そうでない猫も、ここにいるはずです。トランサーフィンの実践では、このバリアントにアクセスしながら、好みの人生ラインを自由に乗り換えます。
バリアントは、わたしたちが生まれる前からすでにあります。いわば自然の存在です。あなたが振り子と過剰ポテンシャルに気を配っていると、灰色のバリアントが明るいバリアントへと、ゆっくり変化します。些細なトラブルが減り、効率的にものごとが進みはじめるのです。自然には、常に最小限の労力で一番効率的なルートを進むという特性があるからです。
さっきまでバシャバシャと懸命に泳いでいたあなたは、自然にまかせていれば、陽のあたる岸へ向かうことを学びます。途中で、振り子が「競争しようよ!」と持ちかけてくるかもしれません。あるいは、過剰ポテンシャルが、岸の向こうに何があるのか心配したり期待したり、ヤキモキしだすでしょう。
ここからのトランサーフィンの実践は、バリアントにアクセスする具体的な方法についてです。
幼い頃のあなたは、おばあちゃんの家でうたた寝をしています。遊び疲れてクタクタです。おばあちゃんが作るおいしい晩ごはんの匂いがします。あなたは、明日の心配をしていません。明日と今日がどう違うかなんて、どうでもいいのです。だって、世界は全身全霊であなたを守り、慈しんでくれているのだから。
ポエムっぽいですが、これは次回の予告です。
まとめ
【トランサーフィン②】パラレルワールドで遊ぼう!
過去と未来があふれる空間
量子力学的な世界のとらえ方
複数の可能性が重なり合ったままの状態を扱うのは、量子力学特有の世界のとらえ方。分かりやすい実験は、二重スリット実験。分かりやすいイメージは、シュレーディンガーの猫。
バリアント空間
無数の可能性そのものがバリアント空間。世界が陰鬱になるのも陽気になるのも、自分自身がそのバリアントを意図したからに過ぎない。また、優れた芸術のインスピレーションは、ここから引っぱり出される。
参考文献 「振り子の法則」リアリティ・トランサーフィン
Photos by Stathis Stavrianos, Ynot-Na.
著者プロフィール
- 実際には泳げないカナヅチのトランサーファーです。自然に恵まれた北の地で、家族と高齢猫と暮らしています。
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