夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
ひらめきひよこ
映画の楽しみ方のひとつに「スケール感」がありますが、どちらの映画もその意味では、宇宙を舞台にした惑星間の戦いで、登場する要塞、艦隊、宇宙船、またそこで使われる兵器は、まさにSFならではのスケール感で楽しませてくれます。
優れた映画のリアリティは、今住んでいる地球規模で起こっているできごととは比べものになりません。 映画ファンならそれで十分なのですが、筆者はなんと余計なことを考えてしまいました。はっきり言って、映画の楽しさに水を差すことを。
広大な宇宙空間に出かけてまで戦う「好戦的」な地球人
スケールアップした世界、いや宇宙で将来起こるかもしれないことは、「好戦的」という意味で、現在地球上で起こっていることと何も変わることがないのだな、いうことをピックアップしました。
地球規模の惑星を破壊する究極の兵器「デス・スター」
AZEMICHI
銀河全体を征服しつつある銀河帝国軍に立ち向かう反乱同盟軍に同調した「ローグ・ワン」(反逆者)の1人ジン・アーソ(フェリシティー・ジョーンズ)が、帝国軍の究極兵器かつ要塞でもある「デス・スター」の壊滅に挑みます。。
ジンの怨念は、デス・スターの開発をやむなく担当させられた父ゲイレン・アーソの無念を晴らすことです。デス・スターには父がわざと仕掛けたウィークポイントがあります。それを見つけるため、同志はともに設計図のある星に乗り込むのでした。
今、この地球で大陸を横断する弾道ミサイル開発を巡りキナ臭い話があとを絶ちませんが、スケール感でいうと、この「デス・スター」が持つスーパーレーザーは、地球規模の惑星を破壊する力を持っています。
ジンや同志たちの努力で手に入れた設計図のデータは、反乱軍の手に渡りますが、それ以降、反乱軍は帝国軍の執拗な追撃をうけることになるわけです。
広大な宇宙空間で仕掛けられる罠
一方、『スター・トレック/ビヨンド』は、もともとテレビドラマの『宇宙大戦争』が原点で、スター・ウォーズ同様、まさしくSF戦争映画です。
『スター・ウォーズ』が製作されたきっかけは、『宇宙大戦争』に刺激されたという経緯があるのもよくわかります。惑星連邦のメンバーである地球人が、バルカン星人などと力を合わせ、宇宙の探査、防衛、救難など平和維持に活躍する宇宙戦艦「エンタープライズ号」です。
この映画では、惑星連邦星図に登録のないアルタミット星に墜落した者の救助に向かう「エンタープライズ号」ですが、実はそれは異星人が仕掛けた罠で、航行中に無数の小型機から襲撃を受けて不時着することになります。
カーク艦長(クリス・パイン)は、囚われの身となったクルーたちを助け、再起不能な状態からの脱出を計画します。しかし「エンタープライズ号」に罠を仕掛けたクラール一味から数々の攻撃を受けてしまうのです。クラール一味の野望は、エンタープライズ号の宇宙基地の破壊にありました。
運命の戦い
そして、地球規模の現実と比べ「スケール感」はとてつもなく広大になったにも関わらず、支配や略奪といった好戦性はまったく変わりません。数億光年先の宇宙でも、決して平和にはなっていないのです。
とにかく「戦いたい!」という好戦性
これからも、発端はいろいろあります。領土や宗教、価値観、憎愛、あるいはこれらが複雑に絡み合って戦に発展した例もあるため、キリがありません。歴史書は、戦争に至った理由を解説しています。しかし、よくよく考えると戦が絶えない本当の理由は、「地球人の好戦性」にあるのではないのでしょうか?
- 「戦うのが好き」なのではないのでしょうか?
- やられたらやり返す性質を持っているのではないのでしょうか?
この話をSF映画から引っ張り出してきたのは、SF映画はいつも予言的だからです。地球と違う惑星に好戦的でなく、まったく争いをしない融和的な異星人が住んでいたなら?
優しく包まれた実に平和な宇宙を描いたSF映画なんか見た試しがありません。しかし、そんな融和的な異星人が存在したら「好戦的な地球人」は、なんだかんだと理由をつけて自分たちの支配下におこうとするのかもしれません。
映画になると、悪い異星人が宇宙の平和を乱して戦いを挑んで来ます。しかし事実は反対で、
ドクターひよこ男爵
正義、平和、同盟、こんな一見フレンドリーで優し気な言葉を使える地球人は、よくこう言います。「正義を守るための闘い」「平和維持のための紛争」「同盟国の平和を守るために戦う」結局、自分たちのために戦争をするのです。
地球人しか知らない我々はSF映画を見る限り、自分たちは素晴らしい星人だと思い込んでいるようです。気を付けないと「好戦性に富んだ星人」と思われてしまいます。フィクション上の宇宙空間で、あれだけの殺戮と破壊をやりたい放題やれるようになったのは、子供の頃からやっている「戦争シミュレーション」アプリのお蔭でしょ?
私にとっての真の宗教とは
思いやりの心だ。
ダライ・ラマ14世
まとめ
広大な宇宙空間に出かけてまで戦う「好戦的」な地球人
- 平和を愛する地球人が目指すモノは?
- 過去をみれば「好戦的な地球人」が平和を?
- 「融和的な異星人」を支配するのは地球人?
- 「戦争シミュレーションゲーム」で鍛えた好戦性!
著者プロフィール
- プロフィール:すぐ横に畦道の見えるところで書いています。人間みんな1個ずつ持っている「脳」の生理について勉強中です。自分の持ち物なのに、知らない不思議な仕組みがいっぱいあって、ライフワークにしようかなって思っています。誰か教えて下さい。
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