夢を叶える145☆セルフイメージの変容と引き寄せ
わたぴよみき男爵
ワタミ創業者・渡邉美樹氏は、無から有を生み出す難しさと大切さを説いています。渡邊美樹氏は、引越しのバイトで集めたお金で、一軒の居酒屋からスタートした経営者なので、重みがあります。ワタミは一時期、ブラック企業として問題になり、全面的な評価はできないとしても、学べるところは多々あります。
【0→1と、1→10はどっちが難しい?】ワタミに学ぶ「神」のように強く生きる方法
ワタミ「渡邊美樹」の姿勢と考え
渡邊美樹氏の著書に「強く、生きる。―夢とともに人は成長する」があります。自身の集大成のような書籍だと、ご本人が言っています。たった1店舗の居酒屋から、東証一部上場まで育て上げた渡邊美樹氏の経験と考え方が、すべて凝縮しているのです。
中学生のころ、私はキリスト教に入信していました。しかし、その教えと現実の矛盾に、強い疑問を感じてやめることにしました。 たとえば、心やさしく親切で、行いも正しい人が病気や貧困で苦しんでいる一方、悪いことも平気で行う、よこしまな心の持ち主が豊かに幸せに暮らしている。 この不平等を、神はなぜ解決しようとしないのか?こうした中学生の素朴な質問を、当時の教会や牧師さんは、納得のいくように解いてくれることはなかったのです。 やがて私は、その疑問に以下のような、自分なりの解答を与えることになりました。
貧しい人には貧しい人の苦しみが理解できる。それは「心の幸せ」である。富める人には貧しい人の心が分からない。それは「心の不幸」である。病気を知る人は病気で苦しむ人にやさしくなれる。それは「心の豊かさ」である。健康しか知らない人は病気の苦悩が理解できない。それは「心の貧しさ」である。
つまり、富の貧しさが心の豊かさにつながり、富の豊かさが心の貧しさに通じる。どちらが「心の豊かさ = 人間性の高さ」に近いかという観点から見れば、富める人は遠く、貧しい人は近い。この点で、すなわち貧富いずれもプラスやマイナスがある点で、一見、不平等に見える人間社会も、実は「平等」である。そんなふうに理解したのです。このことからも、神の望みの中心は「人間の成長」にあることがわかります。
人間が自分の力で、自発的にその人間性を高めていくこと。それは、天のもっとも大きな願いであり、意思なのです。 したがって、その天の意や理に則して自分の言動を正していけば、私たちの心はおのずと高まり、その人間性も研磨されていくことになるのです。
「強く、生きる。―夢とともに人は成長する」渡邉美樹著
渡邉美樹氏は力説しています。貧しいことは、なんら不幸せなことではない。いや、貧しいほうが「心」は幸せに近いんだ、と。最近は、そんな「理想」をはっきり言い切れる人も少なくなりました。あなたの周りで、大きな「夢」や「善と悪」を語れる大人、見当たりますか?「渡邊さんは創業者で、お金に余裕があったから、そんなキレイ事が言えるんじゃないの?」なんて陰口を言いたくなるかもしれません。しかし渡邉氏は、バイトして創業資金を用意したのです。
真実はこうです。
あなたもたとえ「かっこつけている」「KY」と後ろ指をさされても、自らの「心」の道を突き進むことです。
「神」のように強く生きる
お寺では、「風神・雷神」像を見かけますね。「風神・雷神」は神様なのに、なんであんなに怖い顔なのでしょう?それは、「悪」に打ち勝つためです。つまり、「善」を守るためには、強くなくてはならないのです。
ひよこ職人
周りからの妨害だけではありません。自分自身の「ラクをしたい」という欲望や怠惰な気持ちにも、打ち勝たなくてはなりません。だから、「強く生きる」必要があるんですね。
1億円を生み出すのは、それを100億円にするより難しい
そんな渡邉美樹氏の言葉「0と1の間は、1と99の間より広い」とは、いったいどういうことなのでしょうか?
私は新しい会社の立ち上げに関わる機会が多く、多様な創業の苦労をみてきました。
ふわふわお化けさん
何もないところから物事をはじめるハードルは、非常に高いのです。
気になるひよこ
実は、すでに1億円のビジネスが成り立っているのを100億円にするほうが、はるかに簡単なのです。まったくお店もサービスもなく、 0 → 1億円を生み出すほうが、難しいのです。
私は今まで、数千社を超える様々な会社を見てきました。
- 資本金が2億円もありながら、2年間ほとんど売上が計上できいていない会社
- ビジネスモデルは問題ないのに、業績があがらない会社
- 開発した製品がとても優れているのに、売れない会社
ビジネスモデルがよくても、製品がよくても、スタートがダメな例はいくらでもあるです。これが、0 → 1を生み出す難しさです。ゼロから1円を売上を計上することの難しさ。何もない無 → 有を生み出すパワーが、ベンチャー起業には必要なのです。
夢を実現する具体的方法
渡邉美樹氏のもうひとつの代表的な著書に、「夢に日付を!夢をかなえる手帳術」があります。夢を夢で終わらせないために、夢に日付を入れて具現化する術です。
夢を実現する方法
- 夢カード(手帳)に、やりたいことを書いて整理・イメージする
→「仕事」「家庭」「教養」「健康」「財産」「趣味」の6本の柱に沿って立てる - 夢に日付を入れる
- 年、月、週、日単位で「やるべきこと」を落とし込む
- 終わった予定やTODOを塗りつぶす
- 毎日振り返り、軌道修正していく
①夢カード(手帳)にやりたいことを書くステップは、日々の煩雑な生活に埋もれがちな「夢」を整理し、改めて強くイメージするために非常に有意義です。
②そして、日付を入れるステップ。「なんとなくこうなればいいかな」ではなく、明確に「期限」を意識することです。
③その期限までに、来年は何をすべきか、来月何をすべきか、それでは明日は何をすべきか、プロセスを整理します。
④やるべきことを実際にやりきる。
⑤実現するために軌道修正。
もし、あなたに「夢」があるのなら、0から1を生み出すことができれば、「夢」は半分叶ったともいえます。
日付を入れて、計画を練って、具体的に「動く」ことです。まずはスタート台に上ること、バッターボックスに立つことです。
僕の夢の設定というのはいつも決まっているんです。
これ以上やったら鼻血が出て倒れるという所のもうちょっと上なんです。
渡邉美樹
まとめ
【0→1と、1→10はどっちが難しい?】ワタミに学ぶ「神」のように強く生きる方法
あなたも、0 → 1を生み出してください。無から有へ、一歩踏み出してください。「夢」は必ず叶います。
著者プロフィール
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1972年8月24日生まれ。東京在住。大手信用調査会社で調査員を約8年経験。元ベンチャーキャピタリスト。2,000人以上の経営者とお会いして多くの個性の強い経営者達から様々な考え方に触れる。殆どの経営者は多くの壁やハードルを乗り越えてきたことを痛感。経営書、マネジメント書など2,000冊以上を読みあさり、事業経営には能力のみならず、根拠のない自信と、人を巻き込む人間性が必要であることを知る。
座右の銘:
「常識とは、大多数の意見であって、正解ではない 」
「過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と未来だけである」
「人生に夢があるのではない、夢が人生をつくるのだ!」
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